ルナ田のブログ -1906ページ目

いろいろ

今日は、公式にいろいろ発表されましたね。
わたるさんのダンスリサイタル。バウワークショップ。エンカレッジコンサート。
これだけ、発表があるとふんふんと感心して見てしまいます。
私が関心があるのは、バウワークショップ。
メンバーの中で月組の龍真咲さん、瀬奈さんのコンサートで見て、なかなかいい若手だなあと注目しているのです。だから、ちょっと嬉しいかも。
他のメンバーに桐生園加さんが入ってるのも、凰稀かなめさんが入っているのもなかなかいいかも。
ただし、星組の柚希さんはいまさら?という感じですね。他のメンバーとは、全然違うと思うのです。もうワークショップでなく、普通のバウ主演でいいと思います。宙組の十輝さんは・・・あまり関心がないです。
でも、こういうバウは、なかなか見たくても見られません。
昔は大劇5組制覇。バウも全公演制覇・・などと大それたことを希望していて、実行してきました。でも、だんだん御贔屓の組が中心になって、他は見なくてもいいかも・・と思うようになってしまったのです。そして、とうとう今年は宙組公演「炎にくちづけを」を観劇していません。全組制覇の目標が・・。まあそれも劇場に近くないので、し方がないのです。
バウは、今年は、「くらわんか」を見たのみ。
でも、CSで放送してくれるので、それで我慢するとしましょう・・。でも、バウの空間が好きなので、本当は見たいです。こんなに公演があると、困ってしまいますね。

雪組全ツ「銀の狼」

 これから自分の見た観劇感想や、宝塚の話題の感想を書いていきたいと思います。
 雪組の全国ツアー「銀の狼・ワンダーランド」が始まっていますが、梅田の初日の2公演を観てきました。
 「銀の狼」は、月組版をビデオで見ました。予習を兼ねてです。内容がわかりにくいかと思ったのですが、そうでもありませんでした。
 全体的に暗いお芝居です。
 でも、その暗さが気になりません。歌もダンスも芝居も文句なく今年一番気に入った作品になりました。
 まず、シルバの朝海ひかるさん。記憶をなくし、悪夢にうなされる毎日を送っている殺し屋。銀髪がよく似合います。台詞も歌も声は低く押さえ、表情は常に暗く、切ない感じです。殺し屋銀の狼としての冷静なシルバから徐々に記憶が戻り、本名の人間に戻る様子を演じるのが難しいとこむちゃん本人がNOWON STAGE で言ってました。完全に思い出すのではなく、少しずつ断片的に思い出すのが却って面白くなっているのだと思います。シルバの悲しみや辛さがきちんと伝わってくる、いい芝居をしていたと思います。
 レイの水夏希さん。一番、気持ちがわかりにくい人ではないかなと。そもそも、シルバの命を助けてしまったために、自分が苦しむことになる。それがたぶん、わかっているはずなのに、シルバを助けてしまった。ビデオを見ただけでは、この理由がわからなかったのです。しかし、「雨に打たれた獣が身を寄せるように 生き物同士が互いを知るように あの日思わず手を差し出した」というレイの歌う「悔恨」の歌詞をよく聞いてようやくわかりました。同じように身内を目の前で殺された者同士・・同じ仲間というか、惹かれるものがあったからなのです。生きようとしている仲間を見捨てられなかった・・。
 しかし、その結果、レイはずっとシルバの記憶が戻るのを恐れながら、自分が敵だと隠しながらシルバを殺し屋にしていくのです。「記憶がもどったのか・・」とシルバに何度も聞くレイ。シルバとの友情が深まるにつれて、余計に辛くなるはずです。「この辺でやめにしないか。」と言うレイにシルバは、「このままでは生きていく価値がない。」と断ります。この二人の切迫したぎりぎりでの演技がいいと思います。
 反対に酔っ払いの場面は、二人にとって唯一の、笑顔が見られる場面です。男同士の友情っていいなあと感じる場面です。酔わずにいられない、レイの気持ちが寂しいですが。
 最後の場面で、レイは、シルバを殺しにきます。しかし、私はどうしてもレイは自分で死ぬ気だったとしか思えません。シルバをこのまま生かしてはおけない。「シルバ」をこの世から抹殺しない限り、自分の仲間も殺される・・ならば、自分の手でというよりも自分が身代わりになって死のう、自分が生かした命、最後まで生かしてやろう・・そう思ってシルバを殺しに来たのではないか・・。ピストルをわざわざお墓の前に置き、ナイフで戦う・・ミレイユが見ていることも知っているのに。
 シルバの腕の中で秘密を話し、それでもシルバがレイを批判しなかった後のレイの笑顔は心に沁みます。ようやく隠し事がなくなって本当の友情が生まれたのだと思います。レイ、良かったね。
 ミレイユの舞風りらさん。落ち着いた大人の女性。霧のミラノのお嬢様役よりもずっと似合っていました。大人の女性ではあるけれど、悪事に手を貸してしまうわけで、思慮深さにはちょっと欠けています。しかし、シルバと再会したことで、だんだん強くなっていくのがよくわかります。まちゃんは、歌が本当に上手くなりましたね。プロローグの歌も綺麗な声でした。
 ジャンルイの音月。一番心の中が冷たい男だと思うのですが、冷酷さよりも野心家である方が勝っている演技に見えました。これもありですが、徹底的に非情冷酷なルイも見たかったです。
 大統領&その替え玉役の未来優希さん、上手いです。特に替え玉役のただの農夫のときが最高です。
 トランティニアンの凰稀かなめさん。この役には合っていたように思います。が、刑事として見えるかというと、ちょっとまだ物足りないですが。まだまだ新米刑事だと考えればOKですね。

 ショーの方は、若手の歌がまだまだ声が出ていなかったです。せっかくのチャンスをぜひ生かしてもらいたいです。主要メンバーは初日から歌もダンスも気合が入りまくりで、とても楽しいショーでした。