昨日の夜、何となく自分の限界を感じた。
目に見えない理由のない罪悪感とメンタル的な疲れ。
こんな心境は定期的に起こってくる。
私が文章を書き続けているのって自分が書きたいから?!
学生時代から作文や社会人になってからの小説などの公募で最終選考まで残ったり優勝をし続けてきた。
当然の如く、プロになるチャンスもあった。
諸々のトラブルが起きてプロになる事は出来なかったのだが、私が最終選考まで残っただけでも同居していた伯母、伯父、父親、ツレの両親は喜んでくれた。
ただ一人・・・母を除いては。
母は私の作品を読まないどころか、私が文章を書いているという話しさえとにかく嫌がった。
母は私が作家になるよりも妹が帰国子女で航空会社に就職し、そこから司会業になった妹の方が誇らしかったようだ。
作家を目指していた当時、私は地元札幌でラジオパーソナリティーをしていた。
私も妹もアナウンサーのスクールに通って、そこから話す仕事の世界に入ったのだが、それでさえ私は母に褒められる事はなかったし認めてもうらう事もなかった。
・・・母の思っていた通りの人生を歩まなかった私をそこまで毛嫌いしていたのか?!
作家としての筆を折った後、私は「生きるために」webライターになった。
そんな私をあざ笑うかのように母はこう言った。
「本として世の中に出ないなんて、そんなのはモノ書きではない」
「モノ書きなんてナマクラのやる事だ」
・・・アタマを思いっきりぶん殴られたような衝撃を受けた。
母は私を貶す事はあれど褒めた事など1度もなかった。
・・・私は母にほめてもらいたくて文章を書いてきたのだろうか?!
今はまさに「生きるため」に文章を書いているのだが、ふとした時にこの気持ちがアタマを擡げる。
分かっている。
母は知的障害でなおかつアスペルガーだ。
赦す事が出来なくても割り切らなくてはいけない。
それが私のメンタルを守るのに一番、ベストな事なのだと心身共に身にしみているし私の人生だ。
どう転んでも責任を取るのは私自身なのだ。
母の暴言に惑わされてはいけない。
私は私のために文章を書いている。
エヴァンゲリオンでアスカが綾波レイにエヴァに乗る理由を「自分で自分をほめたいからよっ!!」と答えた気持ちがわかる。
また私は「作家として」もう1度、筆を取ろうと思っている。
今度こそは誰かのためではない。
私自身のために書きたい。
物理的には逃げたけど母の呪縛から解放されるのはもう少し時間がいるのかもしれない。