友人が小さな絵本屋さんを営んでいる。趣味が高じて自宅を建てる際に、
絵本屋さんのスペースも作ってしまった。好きな事を仕事に出来るのは
とても幸せな事だ。彼女のご主人は、普通のサラリーマンだが、
全面的に彼女をサポートしている。ちなみにご主人は絵本には、全く
興味は無さそうだ。しかし、彼女のことが大好きで、彼女が好きな事を
するために協力を惜しまない。彼女が穏やかな笑みを浮かべて「お願いね〜」
と言ったら誰も断れない。不思議な人です。
彼女は時々、自分の交流のある絵本作家さんなどの個展の情報を教えてくれる。

先日、彼女の知り合いの絵本作家さんが、描いた挿絵の絵皿展示会に
行ってきた。熊さんの絵皿です。




あったかい画風ですね。
熊は、北海道では昔から身近な動物だったし、昔から人間とは
付かず離れず共存してきたのだと思う。しかし、昨今の森林減少や
気候の変化により、食料不足に追い込まれて人里に下りて来るようになった。
もちろん危険な動物だから、駆除される運命になるのだけど、
熊だって人間は怖いのだから、山を下りて来たいわけじゃ無いと思う。
熊が出ましたというニュースを聞く度に、どうか人間に見つからずに
山に戻って欲しいと、私は思う。山の食料が減ってしまったのは
紛れもなく私達人間のせいなんだから。
この絵を描いた作家さんも、熊をそういう想いで見ている気がする。