ポニーキャニオン
undo  (1994)


出演 山口智子 (妻 もえみ)
    豊川悦司 (夫)
    田口トモロヲ (カウンセラー)


監督 岩井俊二



【ストーリー】

マンション住まいの一組の若い夫婦。

夫の仕事が多忙となり、妻は飼っている亀を散歩に連れていくことなどで

退屈な一人の時間を埋めようと努力していた。

が、徐々に精神に異常を来していき、ある日編み物をしている最中、

彼女は自らの手を縛っている自分に気づく。

カウンセラーのところに行き、聞いてみると“強迫性緊縛症”だという。

やがて部屋の中のあらゆる物を縛り始め、

ついには自分も縛ってほしいと夫に求める。



【感想】

なんとも不思議な雰囲気の映画。

色合いがセピアっぽい。それは彼等が住んでいるマンションに部屋の色がセピアっぽいから。

登場人物の服の色もハッキリした色合いのものはなく、白っぽかったりベージュっぽかったり

オレンジや黄色を使っても、部屋のシーンでは特に画面の中に溶け込んでいるように見える。

かなり色を意識しているようだ。

色に何か意味を持たせているのかな?


何故“強迫性緊縛症”になってしまったかは、ハッキリしない。

カウンセラーが言うには「愛の病気」らしい。

愛によって「縛られていたのか」

愛が「ほどけていたのか」


「待ってるを縛ってたの」

「2人の愛を縛ったの」

「ちゃんと縛ってよ」

印象的なシーンはあるが、だから何?という感じ。

豊川悦司と山口智子が出ていなかったら見なかったかも・・・・


音楽は良かった。

音楽担当は、REMEDIOS

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 」と同じ。

実は向こうの映画では音楽は、あまり印象に残っていないので、今見直してみた。

確かにいい感じの曲です。
でも、Undoの曲のほうが絶対いいです。


そしてこの映画を見て思ったこと。

雰囲気はいいんだけど、岩井監督は苦手かもしれません(^^;



お勧め度 ★☆☆☆☆