THE BLUE HEARTS「月の爆撃機」 | 愛する人ごと地球を破壊するのはまた今度にする。
   ここから一歩も通さない
   理屈も法律も通さない
   誰の声も届かない
   友達も恋人も入れない
 
THE BLUE HEARTS「月の爆撃機」の冒頭である。作詞甲本ヒロト
 
最初に知ったのはマキシマム ザ ホルモンのアルバム「予襲復讐」を購入した時だ。同アルバムは,発売開始1年後くらいにやっと買った。わたしがMTHのCDで買った初めての作品。
それについても色々あるけれど今回は省略。
 
3曲目「鬱くしき人々のうた」の前,アルバム2曲目に「鬱くしきOP~月の爆撃機~」が収録されていて,亮くんが歌っているのを聴いたのが最初。
 
それで原曲の方にも多少興味持ったのだけどyoutubeで検索してきいたら亮くんの歌っていた方が歌い回しは当時のわたしに合っていた(馴染みやすかった)為最初の方しか聞かなかった。
 
話は少し逸れるがわたしは昨年5月頃から俳人種田山頭火の俳句が好きだ。
彼の俳句を流してるbotを二つフォローしているのだけど,
@Santouka_botさんのツイート
によれば「銃後」に
月のあかるさはどこを爆撃してゐることか
という句が収録されているらしい。
……そりゃ「月の爆撃機」を連想するよね!!これは!原曲ちゃんと知らずとも!
ウィキペディアによれば種田山頭火は1882(明治15年)~1940(昭和15年)の俳人なので,(同じくウィキペディアによる)1963年(昭和38年)生まれの甲本ヒロトさんとは全然時代がかぶらない。
(いやむしろ今こうして見ると種田山頭火が亡くなってから甲本さんが生まれるまで大体23年しかないというのが意外。種田山頭火が生きた時代はそんな昔の話でもないのかもね。)
半世紀も違わないとはいえそれでもやはり「月」で「爆撃」という言葉が出てくる,そういう感性が旅して自由律俳句作ってた種田山頭火と,現代でミュージシャンやってる甲本ヒロトさんの二人から出てくるっていうのはやっぱり面白いし興味深い。同じ日本でさ。時代は多少違うだろうけれども。
 
それで話は戻る。
(原曲最初に聞いた時はとりわけ興味増さなかったのに,)
それが3日前の(1月23日)未明2時半頃短歌のことでもやもやむしゃくしゃしていた時。
わたしのフォロワー(フォロー返してはないけどたまにアカウントを見る。)の一人である
叛逆bot!!(@hangyakubot) さんのツイートのTL?で偶然「月の爆撃機」のことあって。
同曲の冒頭部分の歌詞と,youtubeにupされている(公式ではないけれど,)ライヴ映像の動画のリンクあって。
歌詞見てちょうど合っ(ぴったりではなくて許容範囲として。しっくりゆったりはまるっていう。)たのでリンク先を見た。一応貼っておく。多分この動画。https://www.youtube.com/watch?v=YZ6T7-XU5eo
 
すごいと思った。
本来他者と共有し得ない感情やこの熱や,行き場のない気持ちを
ただ八つ当たりするとかネガティヴに吐き出すとかじゃなくて
音楽介して他者と共有し得る,しかも楽しめるレヴェルにまで昇華されていて。
プロだと思った。
楽しい。
楽しくて,単純に音が,楽しい。
ごたごた考えてたのが一気に吹き飛んで,ただただ体の芯からどきどきした。
楽しかった。
目の前が明るかった。
スマホの画面の明るさを差し引いても。
プロって凄いと思った。
その時初めて思ったことではないけれども
この世に音楽があってよかった。
とこころから思った。
うれしかった。
音楽ひとつで楽しくなったりうれしくなったりできる自分も嬉しかった。
 
それから「月の爆撃機」をちょくちょくきいてる。
歌うのも楽しい。
最初に原曲にちょっとだけ触れた時は亮くんの歌い方の方が好きだったけど23日からここ数日は本家の力のわくわくがやばい。
こういう歌い方はなかなかできないよな。声質だけの話ではないような。ザ・クロマニヨンズが想起されたけど,それもそうだ,甲本ヒロトさん本人なのだから。
あと原曲きいてすごく感動(?)したのが,小節の頭でジャッ!・・・ジャッ!・・・と鳴らすギター。このギター効果凄いよね。本当おどろいたもの。翌朝なんて全然ギター弾けないけど超腕回したもの!
 
 
 
大した話ではありませんでしたが23日未明に「月の爆撃機」きいたのよかったです。