研究所を設立したのは2019年の4月だったから、やっと一年を迎えたわけです。
そのタイミングで今回のことがあり、休業を余儀なくされた。医療従事者の方々、運送業、スーパーなどで働かれている皆様のご苦労やご心労は想像を絶するものと思います。感謝と敬意を表する事で何かほんの少しでも伝えられたらと思う今日この頃であります。
反面、いまこういうときに僕らのような「芸事」に携わるものが一体何が出来て、いったいどんなふうに必要なのか、それをずっと考える2か月でもありました。
所謂、オンラインでのレッスンとまでは流石に辿り着かず、なんとか録音や撮影やレッスンのガイドラインの作成などを2か月繰り返し、それと並行して動画撮影のための台本作成、演出計画のまとめ、また関連する業者さんや技術さんたちとのメールでのミーティング。普段なら積極的にはやらないことを一つ一つ勉強しながらの2か月。様々な団体が様々な方法や意見を模索しているなかでの「自分」を考える時間。そういったものが積み重なり、折り重なって、待ちわびた緊急事態宣言の解除でした。
幾つかの事は近々に発表出来るかと思います。
レッスンを再開し、作品をお届けする。
諦めず、誠実に、一歩一歩前進する。
まだまだ緊張感のある、緊張感の必要とされる毎日ですが、皆さんの生活の「日常」の一コマに演劇が取り戻せますように。
スカレッティーナ演劇研究所
小西優司