夜中に分娩
6産目。黒マリさん。

黒マリは牧場を始めた最初の歳に産まれて来た
牛なんです。
しかも初双子✨






黒マリが姉で妹はマリマリ。
妹のマリマリです

マリマリは繁殖がとても良いので
来年2月に7産目を迎えます。

新規就農で牧場を始めた私達にとっては
我が家で初めの歳に産まれた後継牛たちが
6産、7産してくれることは本当に感慨深いものです
元気に頑張ってくれてることにありがとうの
気持ちで一杯になります。








さて黒マリなんですが、
初産の時はもうカスみたいな牛で😅
乳は出ないは、もう側に寄れば
所構わず蹴ってくるは💢
水の飲み方は下手くそだわ
とにかく「なんなのよこの牛😤」って言う程
評価の悪い牛でした😭
だけど無邪気で人懐っこくて、なんだか
憎めない牛で、私も旦那さんも
「もう仕方ないなぁ」って可愛く思っていたんです

それが2産してからと言うもの、
個体乳量は16000キロを超える
スーパー母さんに変貌を遂げ大活躍✨🌟✨🌟
病気もしないし、相変わらず無邪気なんだけど
搾乳はおとなしくなって
頼れるエースに成長したんです。

だからこその悩みが、、、。
低カルになりやすいんです😖
5産目の産次の時、もう、妊鑑もされていた頃なんですが、酷く下痢をしまして、、、。
牛はカルシウムを腸から吸収するので、
酷く下痢をした際に、カルシウムが吸収される前に
体外に一気に排出されてしまい
低カルになってしまったんです。
一気にカルシウムを失った牛って
人間で言うところの千鳥足みたいに
よってよってとなって、目も焦点があわないんです
そのうちガリガリと音がする反芻を仕出して
バタンと卒倒しました。
音が出る反芻の正体は「歯軋り」なんですが
一気にカルシウムが抜けた際に見られる
症状の一つだと獣医さんが後で教えてくれました

分娩直後に低カルになったことは今までなかったのですが、そんなんなんで気にはしてました。

初乳が1リットルしか搾れなかったので
ヤダなと思ってた。
搾った事で一気にホルモンが泌乳モードにシフトする
カルシウムが大量に動員される
自力で出すホルモンが追いつかないことが
初乳1リットルと言う現実から予測される
多分低カルになる、、、。
うすうすわかってたから驚かない。

ベッド掃除に入ったら顔から覇気が消えていた。
黒マリらしくない顔。牛にも表情はある
いつも見てるからわかる。
耳が冷たい。
やはり起立不能になった。

大切な牛なのでここは自分たちで頑張らず
早目に急患で獣医さんに来ていただいた
幸い、下痢で低カルになった時に
お世話になった獣医さんだったので、
カルシウムを点滴と皮下注と併用でやってくれた

おかげ様で朝の作業が終わる頃には立って
餌も食べ始めた。




備えていれば焦らず対応が出来る。
毎日毎日見ているから気づく事が出来る事がある
やっぱり牛舎にいることで学ぶ事の多さを
感じる。
机上の空論が嫌いだ。





黒マリ頑張れ👍