最近、若牛さんが帰ってきたのでこの内容。
「預託していると分娩したあとうるさくないんですか?」と聞かれること度々。

多分自分で育ててないから、いきなり見ず知らずの私たちに搾乳されるんだから、そりゃうるさいでしょうと言う事なんだろう。

うるさくないです。
大抵が。

初年度の導入牛こそ、来たその日に搾乳された牛もいたから、それはそれは大変な事になりました。
もう蹴るは蹴るは。
ネックバー飛び越えて逃げて行く牛もいました。
かわいそうでした。
お互いにストレスでした。





我が家では預託から帰ってきた牛はパドックなどには出さず、分娩をし搾乳をする予定のベッドで分娩までの約2ヶ月を過ごしてもらいます。
2ヶ月と言う時間をかけて牛舎の一日に慣れてもらい、搾乳牛になる準備をしてもらいます。
農協さんに乳を出さない牛がベッドを占領しているのはもったいないって言われます。
そうかもしれないけど、お金じゃなくて、
占領した2ヶ月で信頼関係を築きたいのが、
私と旦那さんの考えなのです。
こだわりかな。

帰ってきてから1週間くらいは緊張した顔で
触ったら蹴るわよって雰囲気出てます。
近くにいると、まず座らない。すごい警戒してる。
私たちも構う事は一切せず、やりたいようにやらせてあげます。


1週間過ぎる頃には何もされないのが分かると
大抵あちらから寄ってきます。
まだ前からしか構う事は出来ませんが、
遊んでと来たら遊んであげます。


2週間が過ぎる頃には、後ろから近づいても蹴られることはなくなり、ベッド掃除も両サイドから入れさせてくれるようになります。でもまだ怖いです。
このころには遊んで遊んでとヤッケを引っ張ったり
頭をグイグイ押し付けてきたりと、子供らしくかわいい一面を存分に見せてくれるようになります。 
ここまできたら、人間も搾乳をさせてもらうことへの準備を開始します。
初めは嫌がる牛もいますが、毎日時間をみつけてはしょっ中お乳を触ります。
「触らしてぇ〜」とまるで変態のように
触って触っていつか毎日触られてお乳を搾る日のために触られることに慣れてもらいます。


分娩予定の3週間まえからはキックノンを朝晩決めた時間に10分ほどかけて、キックノンにも慣れもらいます。
分娩していきなりキックノンかけられると
搾乳の時に倒れてきてお互いに危ないからです。


ここまでやって分娩に臨むので、暴れて搾乳出来ないような牛はいません。
就農して2年目以降暴れて搾乳出来なかった牛は
1頭だけです。
この子です笑笑
今、2産目ミッチーです。
その子だけは首を吊り上げないと搾乳出来なかったのですが、ほかは普通に搾乳してきたと思います。
 
今、ミッチーは胴締めしないと必ずミルカーを落としてしまいますが、暴れる事はもうありません。
搾乳に入ると「あら、来たのぉ」と振り向いてご挨拶してくれるほど穏やかに搾乳されてます。




我が家ではこんな風にして初めての分娩ストレスを
なるべく減らす努力はしているつもりです。
分娩ストレス大きいと初産はSAの乳房炎、
発症しやすいから。


最近行った牧場で、ホル♀に鼻環つけているのを初めて見ました。
言うことを聞かせるためだとか、、、。ふーん。
鼻環って♂につけるものだとばかり思ってたから、
ちょっとビックリでした。




預託しているとうるさいかと言う事ですが、
育ってきた環境じゃなくて、
今、どう接しているかで
「うるさい」と言う問題は解決出来ているようです
うるさいのではなく、環境が変わり戸惑っているだけかな。

自分で育成している農家の嫁友が、
初産がうるさくて搾乳出来ないって言ってたし😅

私、蹴られて一度骨折してるから、蹴られたくないんです🤣
だから、「すいませーん、入りまぁーす。
ありがとうございました。」とか言いながら
隣入ってます🤣🤣
優ぁしく優ぁしく接してれば、牛も優しくなります🐮











 
長男が書いた絵です
息子の描く絵が大好きです。
我が家の乾乳牛を書きました。
優しそうな牛の顔が大好きです❤️
息子には我が家の牛がこんな優しい顔に見えるのかなと、嬉しくなりました。