高松で一泊して次の日は、JR琴平駅で降りてこんぴらさまへ。

沿道のお店も風情があります。


こんぴらさん参りには、延々と続く石段をのぼる体力が必要。


大門。


こんぴら狗の銅像。江戸時代、金毘羅参りをしたくてもできない人が、飼い犬を旅人に託し、自分の代わりにお参りしてもらうこともあったといいます。それがこんぴら狗。



旭社。御祭神は、天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大御神・天津神・国津神・八百万神です。




真須賀神社(ますがじんじゃ)。スサノオノミコトと、その后、クシイナダヒメを祀っています。


御年神社(みとしじんじゃ)。スサノオノミコトの御子、大年神と、その御子、御年神と、その御子、若年神を祀っています。農作穀物を司る神だそうです。



本宮。御祭神は、大物主神と崇徳天皇です。農業・殖産・医薬・海上守護の神。




南渡殿。本宮と三穂津姫社を結ぶ回廊。


三穂津姫社。本宮の御祭神である大物主神の后にあたる、高皇産霊神の御女、三穂津姫神が祭られています。



三穂津姫社の絵馬殿。海運の神様らしく、航海の無事を祈るものがほとんど。水難救助に関する資料のようなものも。


美しいとは言わないけれど、庶民の切実な願いが込もった絵馬がかけられたこの場所が、一番心温まる感じがして好き。この神社と人々との強い結びつきをもっとも象徴している場所です。


本宮から奥の社に行く途中にある白峰神社。

讃岐に流されて亡くなった崇徳天皇を祀っています。



本宮から先は社の数も少なく、山の中をひたすら石段をのぼっていきます。

階段になっているとはいえ、完全に山登り状態です。

体力のないわたしは、本宮まででやめておけばよかったー、と後悔しながらも、ここで引き返すのも中途半端だよなー、と思い、途中、頑丈なお年寄りたちにガンガン追い抜かれながら(笑)、休み休みのぼりました。




奥の社。(正式名、厳魂いずたま神社)

金毘羅本教の教祖さま厳魂彦命を祀っているそうです。

ここに至るまでの石段の数はなんと1368段、海抜421メートル。よく昇ったー。

ここに食料を持って来て大正解。

門前町のうどん屋さんまではとても我慢できないと思い、ベンチでお弁当にしました。

10時過ぎに琴平の駅を出て、お昼を食べ終わったら、もう13時過ぎ(!)。



帰りに寄った表書院の庭。表書院では円山応挙の襖絵が見ることができます。



こちらも表書院。建物にも風情があります。


本宮まで往復2時間もあれば観光できる、と書いたものも見かけましたが、わたしは結局10時過ぎにJRの駅を出て、再び戻ってきたのが15時過ぎ。

覚悟はしていたつもりだったけれど、思っていた以上にハードでした。

でも、気持ち的には、とてものんびりできて安らいだ1日でした。


こんぴらさまといい、栗林公園といい、観光地だというのに、思いのほか人が少ないのには驚きました。昔「流刑の地」だったことにも納得してしまうくらい(失礼!)。

こんなところでのんびり暮らせたらいいだろうなー、と思ったことでした。

香川県のみなさん、ありがとうございました☆