akiba CancerForumレポ、最後に受講したのは
緩和ケアについてのお話でした。

最初はここまで受講する気はなかったんです。
開始が18時で帰るのが遅くなりそうだし
午後はほとんどぶっ通しで講義を聞いていたから
ものすごく疲れちゃうんじゃないかなぁって気もしていて。

でもこの前に聞いていた勝俣先生のお話で
緩和ケアについても触れられていて

緩和ケアをしっかりと受けてもらうって事は
抗がん剤治療を1回やるのと同じくらい
効果があると思ってもらってもいいんです。

というようなお話をされたんです。

元々緩和ケアについてはとても関心がありました。
なので、体力的にいけそう!って思ったので
今回参加することにしたんです。

今回講義して下さったのは緩和ケア内科医長の
金石圭祐先生です。

先生の動画も公開されていますので
こちらに貼っておきますね。

がんによる身体の痛みへのアプローチ



CancerChannelより


緩和ケアについてはまだまだ誤解が多いと思います。

もう何もやる事がなくなったから
あとは緩和で。

こんな言い方をされてすんなり受け入れられる人が
一体どのくらいいらっしゃるでしょうか。
絶望感や怒りの感情さえ出てくると思います。

緩和ケアっていうのは決してそういうものではなく
がん治療が始まったら平行して受けていくもの。
とにかく辛い、っていう事をしっかりケアして
良い状態にもっていくこと。

私も緩和ケア、しっかり受けさせてもらっていると思います。

抗がん剤治療、私はシスプラチンっていう薬を使いました。
この薬、副作用でとても強い吐き気が出るそうなんです。

でもありとあらゆる薬を使って
しっかりコントロールしてもらったので
思いっきりリバースすることはありませんでした。

治療中、とても副作用がきついし
夜中に救急車で緊急入院したような事もありました。

その時に先生に

こんなに副作用がひどく出るなんて
本当に私抗がん剤治療を続けていけるんですか?
副作用で大変な事になったりしませんか?って
泣きついた事もあるんですけど

大丈夫です、そうならないように
僕たちがいるんですから。

この言葉にすごく救われました。
6回やるうちの2回目の事だったから
不安で不安で仕方なかったんですけど
ちゃんと気持ちを受け止めてもらえて
何とか続けていく事ができました。

初回治療が終わって経過観察に入っても
精神的に不安定になる事がよくありました。
そういう時先生は

リエゾンナースっていう人がいるんですけど
お話してみますか?

って紹介して下さって、色々お話を聞いてもらいました。
どこにも持っていきようのない気持ちを
しっかり受け止めてもらえてすごく気持ちがラクになりました。

このような事はすべて緩和ケアになるんじゃないかなって
私は思っています。

辛い事はガマンしなくてもいいんです。
ちゃんと受け止めてもらえる窓口があるんですから。


どの段階でもとっても重要な役割をもつ
緩和ケアについて
もっともっと広くきちんとした情報が
浸透していけばいいと心から思いました。