ある人は言った。







人生は、RPGだ、と。









どんな装備を身につけ、


どんな職業につき、


どんな人とパーティーを組むか、


自由に決めて生きていこう、


と。








多分それは、


親に愛されて育ち、


自分の世界は自分で決められる、


と理解している人には、そうなんだろうな。







親に愛されず、


こんな自分が生きていていいのか、


世界は冷たく、


気を遣わなければ生きていけない、


という毒親育ちにとっては、


自分で決められる、


自由に決めていい、


というのがわからない。







まるで、勇者に話しかけられたらいつも同じセリフを話す、


村人のようだ。





セリフは決められ、


住む場所も決められ、


いつも魔物や魔王に怯え、


自分から何かすることはない。







世界は恐ろしく、


魔物がいるのが当たり前、


いつか、他人(勇者)がなんとかしてくれる、


勇者が現れるまで、文句を言いながらじっと耐えて待つ。










そんな人生。










でも、そんな人生を選んでいるのは自分。









村人でいるのは、ある意味楽だけど。



戦いに出るのは怖いけれど。



勇気を持って、勇者の側に行きたい。







勇者じゃなくてもいい、


踊り子でも僧侶でも、


自分に合う職業を選んで、


パーティーを組もう。






ここで、勇者じゃなきゃ価値がない、踊り子ってなんやねん!


って思っちゃう人は、


やっぱり毒親育ちだろうな。







踊りが得意なら、踊り子でもいい。


何をしたっていい、


自分が自分でいることに一番価値があるんだから。