小さい頃、母が髪の毛を切ってくれてた。

 

 

 

 

 

わたしにとっては数少ないスキンシップの時間だった。

 

変なおかっぱにされるのは微妙だったけど、

 

それよりは頭を触ってもらえることの方がうれしかった。

 

 

 

 

そのうち、お店で切ってもらいなさい、って言われるようになって、

 

すごく寂しかった。

 

 

どこのお店がいいか、とかもわからなくて、

 

最初は近所の床屋さんに行った。

 

 

次からは、母親も切ってもらっているっていう美容室を教えてもらって、

 

しばらくはそこで切ってた。

 

 

 

 

 

 

わたしにとって、『髪を切る』っていうことが、

 

なんかすごく重たくて意味のあるものになっていった。

 

 

 

 

 

高校生くらいから、2~3年くらい切らない→切るときはショートカット、

 

みたいなことを繰り返してた。

 

周りの子の反応が大きいから。

 

 

そのために伸ばしていたようなものだった。

 

自分には、ショートカットの方が似合うのはわかっていたけど。

 

 

 

あと、ショートカットだとこまめに切らないといけないのが煩わしくて、

 

お金もかかるし、と思ってた。

 

 

 

 

 

 

結婚・退職・出産した後、

 

自分の髪の毛を自分で切っていた時期がある。

 

自分で、ショートカットにしていた。

 

 

 

自分でこんなことできちゃうんだよー、器用でしょ~、っていう自慢でもあったけど、

 

内心、『ダンナが髪を切るお金も時間もくれないからだ』って思ってた。

 

 

 

 

子どもが生まれたら、一般的な旦那さんは、

 

『1万円札握らせて、「これで美容院でも行ってきなよ、子どもは俺が見てるからさ」って言ってくれる』

 

って思い込んでた。

 

ひよこクラブとかに書いてあったから。

 

 

 

でも、わたしはそれをやってもらえない!!

 

って一人で勝手に拗ねてた。

 

 

 

 

 

自分から「そういうことをやってほしい」というのは負けな気がして。

 

そういうことに気づかない旦那さんが悪い!!とか思ってた。

 

 

 

 

今思えば、言えばやってくれたんだろうけどね。

 

 

実際、

 

誕生日に2時間マンガ喫茶行きたい、とか、

 

誕生日にエステ行きたいからお金ちょうだい、とか、

 

言って文句言われたことはないしね。

 

↑でも、これも言ったらどう思われるかすごく不安で、めっちゃ勇気出した

 

 

 

 

 

だいたい、付き合い始めから旦那さんはオンナゴコロがわからない人だった。

 

当時学生だったけど、初めてのクリスマスでどうしてもバイトのシフトが抜けられなくて。

 

「俺、クリスマスとか興味なくて。なしでいいでしょ?」

 

って言ってた。

 

バイトは仕方ないけどさ、でもそう言いながらなんか用意してあるでしょ、って思ってたから、

 

わたしは一応プレゼントを用意して、バイト上がりを待ってた。

 

(12月24日の夕方~深夜のバイトだった)

 

そしたら、ホントに何も用意してなくて。

 

 

 

 

別に、バイトが入るのは良いんだよ、仕方ない。

 

でも、それならそれで何か埋め合わせ考えておくもんでしょう!!

 

って思ってた。

 

 

まあ、後日なんか買ってもらったけど。

 

 

 

それくらい、オンナゴコロに疎くて、

 

逆に言えば誠実というか、バカ正直な人なんだから、

 

わたしが言えばいいだけの話なんだけど。

 

 

 

 

自分から言ったら負け、

 

でも相手から何もしてもらえないのは嫌だ、

 

相手が何もしてくれないのは、わたしを大事だと思ってないからだ、

 

みたいな、ちょー拗らせ。ちょーめんどくさい。

 

 

 

結局、『自分は誰からも大事にされない』を証明したかっただけなんだよね~。

 

旦那さんにしてみれば完全にもらい事故、事故物件。

 

 

 

 

よくこんな事故物件を、手放さずに面倒見てるわ~。

 

 

 

 

そもそも、わたし自身、

 

相手にどうしてほしいのか、

 

わたしは何をしてもらえると、『自分が大事にされている』と感じるのか、

 

その辺の感度も鈍いから、伝えられていなかったってのもある。

 

 

 

 

相手に大事にしてもらいたかったら、まずは自分が自分を大事にすることだ、

 

って、ホントその通りだわ。

 

 

 

 

 

 

周りに気をつかい、わがまま言ったら嫌われると思い込み、

 

そんな自分を大事にしないコスパ最高の女は卒業して、

 

自分を大事にする燃費の悪い女になろう。