移りゆく心
祖母のバイオレットは限嗣相続制を覆してメアリーが
相続できるようにならないかと躍起になっています
一方、相続を真剣に考え始めたマシューと
グランサム伯爵ロバートとの距離は
近づき、伯爵夫人コーラも“ある夜の出来事”により
メアリーの結婚相手は中流階級の
マシューしかいないと考えるように・・
前回の衝撃的な出来事は、メアリーはもちろん
コーラ、目撃して黙っている
デイジーを、重たい気持ちにさせています
そんな中、祖母のバイオレットの存在が私としては
なかなかおもしろい
病院のことに、どんどん口出ししてくるイザベルの
間違いを指摘したり
限嗣相続制を覆そう思っての策で、弁護士として
当事者のマシューに相談したり
ですが皮肉も頭の良さを感じますし
根底的に意地悪ではなく伝統や家族を守ろうと
考えてると思えます
第一次世界大戦直前のイギリス社会での
女性参政権運動、女子労働、女子教育が
このエピソードの背景にあります
農家の娘だが野心的で、メイドとして邸宅に住みながらも
キャリアの道への夢を捨て切れないでいるグエンを
〈グエン〉
社会進出への強い関心から三女シビルはあらゆる手助けをします
シビルにも恋の予感・・
新しく来た運転手ブランソン
〈ブランソン〉
アイルランド出身で政治への関心が強く、シビルの発言や行動に
好意的です
一方、階下では、ワインの在庫を確認していたカーソンが
本数が足りないことに気づきます
第二下僕のウィリアムはデイジーに想いを寄せているようですが
彼女はトーマスに夢中でどうにもできないでいる弱気な青年
〈ウィリアム〉
みんながうすうす気付いているトーマスが同性愛者であることも
世間知らずで純粋なデイジーはトーマスの真の姿に気づかず
彼に熱をあげています
〈デイジー〉
そんなウィリアムの気持ちも知りながら
トーマスはわざとデイジーを利用してウィリアムが
傷つくような事をします
そんなトーマスが休憩しながらよからぬ事を
話題にしてるのが、伯爵夫人付侍女のオブライエン
〈オブライエン〉
とても冷徹で常に他人の足をひっぱろうと
目を光らせている感じ
パムークの事もトーマスと話して気付いているようです
メアリーの気持ちはパムークの件で不安定です
マシューの気遣いが感じるられるようにはなりましたが、
自分よりマシューを優先する父親ロバートにも不満を言います
ロバートは自分だけが築いたものではなく
人々が築き上げたダウントンの
管理人にすぎず、存続が危うくなる財産分割を
することはできないと言います
マシューとの結婚が最善であるとも言います
使用人の恋模様はまだあります
伯爵付従者のベイツとメイド長のアンナもぐっと近づきます
女性使用人のとりまとめをする家政婦長ヒューズ
〈ヒューズ〉
農家の娘でありながら、働きたくて農家の恋人との別れを
経験しています
そんな元恋人が妻を亡くし、忘れられないヒューズに
連絡をしてきて、プロポーズをします
女性は野心を持たず、守られ、保護され
献身的に男性に仕えるのが
美徳とされていた時代から、男女平等に向けての運動が
女性の意識を変えていく
そんな時代背景でのエピソードでした
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