ラジエターファン交換
写真はないけれど、とりあえずCPUクーラーのラジエターについていたファンをP12 Maxと交換してみた。
そして試運転してみたら爆速で動いて騒音が鳴りやまない。
なんだなんだ?と再起動してBIOS設定をみてみると…
CPU FAN2(ラジエターの2連ファン)の設定が「Full Speed」になっていた。
そりゃ爆速で回るわけだ。
また、使用用途もCPU FANになっていたので、これを「W_Pump(水冷用ポンプ)」に設定。
ファンの動作設定はカスタマイズできるのだけれど、今は標準設定の中の「Silent Mode」にしておく。
再起動してみたら、ようやく静かになったよ。
CineBenchのようなCPUを100%使うテストを行えば、ファンは爆速で回り、騒音は依然とあまり変わらない。けれど、CPU温度は2度ほど下がったようだ。
そして同じ設定で動かしているのだけれど、明らかに外に排出される風量は増えた。前はソヨソヨという擬音、今はふーっという感じ…BallmudaのThe Green Fanの風量1と2、そよ風と微風くらいの違いがある。どれも分かりにくい表現ですまん。兎に角すぐに分かるくらい風量が増えたってことだ。
14cmファン取り付け等
どこにつけようか迷っていたのだけれど、冷静に考えると、14cmファンが取り付けられるのは
- 天面(12cmファン×3又は14cmファン×2)
- 前面(12cmファン×3又は14cmファン×2)
の2か所しかない。
そして天面は既にCPUクーラーの12cmファン×2連が取り付けられているので、前面しか残っていないんだ。
では、どこに取り付ける?
熱は下から上に登っていく。
だから、下から吸気して、上から排気するのが理想。
ちょっと横道にそれるけれど、このPCケースは底面にも12cmファン×2を取り付けられることになっている。
一応調べた結果、やり方を知らないだけかもしれないけれど、取り付けには曲芸が必要だと判断した。
というのも、このPCケースは底面に電源ユニットを入れる場所と3.5インチベイが用意されていて、マザーボードなどを置く場所と板一枚で隔てられている(後でこの隔壁がまた出てくるので、あることを覚えておこう)。また、その隔壁に3.5インチベイはリベット止めされているように思われる。なので、隔壁の上(マザボ側)にファンを置いて、後ろからねじ止めをすることができない。
一般的ではない柄が長くて細い軸のマイクロドライバのようなものでマザボ側から、ファンのねじ穴を貫通する形でねじを締めこめなければならない。
残念ながら、手持ち工具にそれができるドライバーがなかった。
もし、3.5インチベイが取り外せるのなら、後ろから取り付ける事ができる可能性は多少上がるかもしれない。でも…そんな苦労して取り付けたとしても、そのファンの目の前にはグラボの3連ファンが鎮座している。
あまり意味がないような気がしたので、底面にファンを取り付けるのは中止した。
ここに、14cmファンを含むフロントをどうするか問題が残った。
もう一度書くけれど、熱は下から上に上る。それを踏まえて設置案は
- 下に吸気ファン、上に排気ファンを置く
- 上下ともに吸気ファン
- 上下ともに排気ファン
というやり方が考えられる。
では、14cmファンはどこに使う?
当然14cmファンの方が風量は大きい。
いろいろな意見はあると思うけれど、今回は「下が12cmファンで吸気。上が14cmファンで排気」という形を選んだ。
決めたなら実行あるのみ。
早速作業に取り掛かった。
先ほど横道で覚えておこうと書いたことを思い出そう。PCケース下部には3.5インチベイおよび電源ユニットの上に、間を仕切る隔壁がある。
そしてフロントに12cm×3が取り付けられるとあるけれど、その一番下のファンは、その隔壁に1/3ほど隠れる位置にある。
どういうことかというと、ドライバが入る余地がないんだ。
どうしよう…
悩んだ末、ラチェットを持ち出して対応したよ。
安物のビットでネジをなめたらなくしかないので、ビットはちょっとお高めの信頼のおけるものを使った。さすがにここに中華ビットを使う気にはなれなかった。
兎に角抑えが利かない狭い空間での作業なので、なめないように、1本のねじに対して5~10分くらいかけて少しずつねじを回して締めこんだ。
取り外したりするのは、本当どうしようもないってときだけにしてほしいと切に願う。
今回使用した工具たち。
安物ラチェットドライバとマイクロドライバ、そしてKTCなどのラチェットビット、STAHLWILLE (スタビレー)のラチェットハンドル、HONDAロゴ入り(HRC御用達)ドライバ、Vesselドライバ(短)、ニッパー、ピンセット…
かなしいときー
(かなしいときー)
苦労して取り付けたのに、90度ずれて取り付けたのを、見つけたときー
(苦労して取り付けたのに、90度ずれて取り付けたのを、見つけたときー)
ため息
上の14cmファン、ケーブルは右下から出ていなければならないのに、なんでか左下から出ている。だめじゃーん!ため息
ライザーケーブル使えるか?…
ついでに先日「ライザーケーブルでグラボを1段上にずらすか~」という名無しを書いたので、それが可能か確認した。
結論、無理!
上にはM.2 NVMe SSDの放熱板が鎮座委している。グラボは収まりきらん。
ライザーケーブルで延長するから、マザボのスロットに挿すわけではないけれど、これでは固定しきれない。
もしライザーケーブルを使うとしたら、下の段のスロットに挿すカード用だな。
(今になって、ライザーカードのコネクタを挿せるだけの余裕(隙間)があるのか確認し忘れている。後で確認しなくては)
ベンチで検証
CineBenchとFF XVベンチを試してみた。
CineBenchはCPUに負荷をかけてテストをする。
FF XVベンチはGPUに負荷をかけてテストをする。
FF XVベンチを実施すると、GPUは使用率が98~100%になる。温度は62~64度くらい。
この時、CPU温度は最大74~76度くらいになって、その後は54~64度くらいで推移する。
ファンは静かだけれど、天面から結構暖かい風が排出される。
Cinebenchを実施すると、GPUは1%程度(時々15%くらいの山が出現)の稼働率になる。温度は33度くらいで安定(ほぼアイドル状態)
そしてCPUはほぼ100%で温度は開始当初86度。すぐに少し下がって概ね80~82度前後で推移する。少し冷却能力が低いだろうか…
ファンはうるさいけれど、天面から排出される風は涼しい。
FF XVベンチ実施前(アイドル状態)でGPU温度は33度程度なのに、ベンチを実施(3840×2160 高品質)するとGPU温度は64度くらいまで上がる。こちらは空冷なので、発生した熱はラジエターを通してPCケース内に放出されて、天面のファンとCPUクーラーのラジエターを通して外に排出されるので、このテストの時に天面の風が暖かく感じるのだろう。
翻ってCineBenchの時はCPUにのみ負荷がかかる。その発熱は水冷クーラーで冷却水と熱交換をし、ラジエターで冷されて熱として外に排出される仕組みだが、短時間の負荷テストでは、その熱の大半はラジエター水が吸収してラジエターで熱交換するほどに温まっていないのではなかろうか。そのため、今回の結果としてCPU温度は高いのに、排気される風は冷たい状態となっていると考える。
多分、何時間に続けて連続負荷テストをすれば、暖かい風が天面から出てくるだろう。
CPUとか最近のパソコンに詳しいわけではないので、この80~82度という温度に対して、どう評価すべきか悩む。80度前半なら問題はないと思うけれど、70度台で稼働してくれると思い込んでいたので、ちょっと心配。根拠ないけどね。
もう少し調べてみるつもり。もしかして、グリスうまく塗れていないのかもしれないね。
ファンコントロールいる?
今は、すべてのファンをマザボのファン端子に直接接続し、BIOS設定でSilent Modeに設定しているけれど、設定を見直す必要があるのかな。
ということで、可能であれば
- CPUにのみ負荷がかかっている時は、ラジエターファンだけがんばれ。
- GPUにのみ負荷がかかっている時は、ラジエターファンも14cm排気ファン、リアファンも少しがんばって(今より遅めに回してよかろう)