XOR…あまり見慣れない言葉かもしれない。
XOR (eXclusive OR:エクスクルーシヴ・オア:排他的論理和)って言う論理回路では必須のもの。
ORとかANDっていうのは耳にする機会があると思う。
0(off)と1(on)だけがある世界で2つの値を比べる時
「or」は「どちらも0なら0。それ以外は1(どちらか一方が1なら1)」
「and」はどちらも1なら1。それ以外は0(どちらも1にならなければ0)」
となるもの。
で、XORはというと
「どちらかが1なら1、それ以外は0(どちらも1、どちらも0なら0)」
となる。
最近はどうか知らないけれど、じじいがまだ若かりし頃、つまり古代のパソコン黎明期には必須だった。
何に使うかというと、例えばドット絵を動かす時。
当時はドット絵といって、1カーソルが縦16×横8ドットの点で構成され、画面は横640×縦480ドットで構成されていた。そして表現できる色は8色または16色。
640×480=307,200の点の直前と今の状態をXORして1となった場所が変化があった場所。つまり動きが生じた場所ということで、その部分だけ更新をかけるって作業をしていたんだ。
当然ながらそれだけのためにある訳じゃないけれど、当時パソコンを触り始めた新人たちは、とても簡単なアニメを作ることでプログラムを学んだりしていくのだけれど、そんな過程で「素早く絵を動かすには」という課題を与えられて、色々調べていくうちにこういうやり方を学んでいったんだ。
そしてXORを使わず作ったチェックプログラムとXORを使ったプログラムをコンパイルして、その処理速度の違いや、機械語になった時どれだけサイズに違いが出るかとか色々学ばせることが多かったな…
今時のグラフィック関連はもうそんなレベルの低いことはしていないので、そんな話をしても「はにはに?」と言われるのが席の山だってことはわかっている。
古代の石器時代の話だからな。
なぜ唐突にこんな話をしたのかというと、しばらく前の話になるのだけれど、目立つところにフィギュア(喜多川海夢様な)が鎮座ましました。
こんな大きな物が鎮座ましましているのに、一向に、全然気付かずに過ごしている妻の事は愛情を持って見つめていたけれど、ふと「妻ってXOR回路持っていないんじゃないだろうか」と思っちゃったんだよ。
その時は「そうなのかなー」で終わったんだけれど、それがずっと頭から離れない。ならば文章にしちゃえとようやくなった次第。
漫画やドラマの設定で兄弟姉妹の間に大きな能力の差があって、それを指して「お兄ちゃんは運動神経をママの中に残してきちゃったんだ」とかいうセリフがあるけれど、妻はこのXOR回路をお母さんの中に残してきたんじゃなかろうかと思った訳だ。そしてもしかして妹の1人がその姉が残してくれたXOR回路を余分に装備したのかなと思われる傾向が見えるんだよな。怖くていえないけれど…そういうふうに考えると「それ」はとても現実味を伴っていて、漫画やドラマの設定ではなく、実際にある話なんじゃね?と思っちゃうんだよな。
まぁ、全く興味のないことは目に入らないものなんだってことは理解するけれど、いくら興味がないと言っても、フィギュアがあったら気づくんじゃないのかなぁとすごく疑問に思った結果、XOR回路がなければ動きに気づかないのも納得できるんじゃないかなとね。