昨年末辺りからメインパソコンをWindows自作デスクトップ機からMacBookProに切り替えた。
Windowsのままでもよかっぱいと思って悩んだけれど、まぁじじいの最後の楽しみってことでMacBookProにした次第。
JPGフォーマットが出始めた頃、640×480ドットの数KB程度のJPGファイルを開くにも、NECのPC-9801シリーズでは「画像開いている間にタバコを吸って、風呂に入って、ご飯食べてくるね」というくらい時間がかかった時代(決して冗談じゃない)、そのPC-9801シリーズではフルカラーを表示させるにも何十万円かのボードを買って追加する必要があった。
様々なことに嫌気がさして(仕事ではPC-9801を手放せなかったけれど)、以前兄がアメリカへ転勤になった折借りていたMacintosh 128kのインターフェースに魅力を感じ、Quadra700を買ってAppleへ乗り換えた。そして、妻の使う分も含めMacintosh 128K/Quadra700/LC475/PowerBook150/PowerBook550c/ClassicII/iMacなどを乗り継いできた。
が、世間がPC-9801からAT互換機と呼ばれるものへ主役が交代し始めた時期に合わせるように、Mac側もドタバタ劇があって、互換機を出してみたり迷走を始めたため、一度見切りをつけて(自宅でも仕事でどうしてもWindowsを使う必要があったんだ)、Windows機に乗り換えた。
最初はASUSブランドか何かのを店で買ったけれど、2代目からは所謂自作を繰り返してきた。
そしてじじいになった今、またMacに戻りてぇと思っちゃった訳だ。
でも、実際使い始めてから「Windowsでよかったんじゃね?」感半端ないけど…
なぜ「Windowsでよかったんじゃね?」なのか?
理由は2つ。
- HHKBキーボードが使えない。
- 折角の10G光回線が無駄になってる。
なにか黄色い光が点滅しているのが見えただろうか。
そして、その光の点滅の横を走る青いケーブルとケーブルに繋がる細長い棒状の何か…
そう、漸くMacBookProに有線LAN環境ができたんだよ。
以前クラウドファンディングGreenで購入した拡張ハブが漸く届いたのだ。
知っていて買ったんだけれど、この拡張ハブに搭載されたEthernetは最大1000Mbps。
10Gbpsの恩恵は受けられない。されど無線WiFiからは解放される。
届いてすぐに繋いでみたけれど、ネットワークが有線LANを見つけてくれない。
なんでやねん!と思いつつも、もう寝る時間だったので放置して就寝。
そして起きてから改めて接続に挑戦。
一応ネットで事象を調べたところ「唾つけとけば治る」…再起動したら治んじゃね?という意見があったので再起動してみた。
何事もなかったかのように通信が始まった。
通信速度を計測してみた。
無線LAN(IEEE802.11a)だとこのくらい。
有線LANに切り替えるとこのくらい
1000Mbpsの有線LANということを考えると十分な速度が出ているんじゃなかろうか。
思ったより有線と無線で速度差は出ないね。
そして、何度か速度計測をすると結構なバラツキがある。それは無線だけの問題かと思ったけれど、有線でも同じようにバラついている。要は回線の品質の問題(うちだけの専用線ではないので、仕方ないこと)だろう。そのうち、その改善もやることにするよ。
ネットで問題点を検索している中で「Macにおける有線LANと無線LAN(WiFi)の優先順位」というページを見つけ拝読した。
ただ「つながった」と喜んで、この「サービスの順序を設定」という設定を見逃すと、折角速い有線LANにも繋いだのに、ずっと無線LANに繋がれて遅いままになってしまうことがあるらしい。
システム設定からネットワークを開く
モザイクが多くて申し訳ないが、「ネットワーク」と記載された直下のモザイクが有線LANの名前。その下のWi-Fiと共に接続済みになっている。
その他のサービスは未接続の一覧が表示されている。
右下の「…」をクリックするとメニューがポップアップするので「サービスの順序を設定…」をクリックする。
サービスの順序がポップアップするので、優先の高い順に上から並べていく。
表示されるのは、有線LANの名前、Wi-Fi、そしてその他のサービス一覧に表示された名前なので、重要なのは有線LANとWi-Fiの順序だけだ(下図のポップアップ中のモザイクは、1番上が有線LANの名前で、Wi-Fi以下がその他サービスの有象無象だ)。
Wi-Fiが上に来ていると、無線LANが繋がる場所では常に無線LANが優先されてしまう。
順序を決めたら「OK」をクリックする事で順位が確定する。
当然ながら、上の速度計測の時は、この順序を入れ替えて検証した。
今は有り合わせのカテゴリ6aのケーブルで繋いでいる。
長さがギリギリなので、もっと長いケーブルを購入して配線をし直そう。
フラットケーブルを買えば、寝室のクローゼットに配置したルータから10Gbpsの信号をそのまま引いてこられるかもしれない。10Gbps対応の拡張ハブを買えた時にまたケーブルを買い直しせずに済むように、取り回しなどを考慮して考えて買うことにしよう。
今いる部屋の壁コンセントまで10Gbps対応のコネクタは1つ来ているんだ。
しかし、それを複数のコンピュータにつけるためにはスイッチングハブが必要になる。
今の所寝室に配置しているTP-LinkのTL-SX105以外に安価かつ複数の10Gbpsポートに対応しているスイッチングハブを知らない。
このスイッチングハブ、うちでは2021年に購入して1年後くらいに壊れたのだけれど、速やかに新品と交換された。サポートも安心だし、よほど良いものが出てこない限り、うちで10Gbps対応スイッチングハブを買うとすればこれにあるだろう。難点は「安価」とはいえ29,900円…決して安くはない事だ。
これを買って、壁コンセントの先で2台のパソコンに振り分けるのが1案。
次の案は、見てくれは悪いけれど、寝室のクローゼット内スイッチングハブから、フラットケーブルなどを用いて隣の部屋までケーブルを引いてくる事だ(フラットケーブルを使うのは、ドアの下などをスムースに通すため)。
スイッチングハブが約3枚円なのに比べ、10m程のカテゴリ6aケーブルなら、フラットでも1,600円、フラットにこだわらなければ1,000円前後で購入できる。難点はもう一度書くけれど、見てくれが悪い事。何のために各部屋にLANケーブルを壁内配線した思てんねん!
最後の案は、Windows機を廃棄または停止する事だね。
今、Windows機が10GbpsでMacBookProが1000Mbpsで繋いでいる。そのケーブルを逆にすれば良い。
ケーブル自体はどちらもカテゴリ6aで代わりはない。単に10Gbps対応のスイッチングハブからつながっているか、1000Mbps対応のスイッチングハブにつながっているかの違いだ。
もし、MacBookPro用に10Gbpsのハブを用意できるなら、ParallelsをMacBookProに導入して、MacBookPro内でWindowsも実行できるようにするのも有りかもしれない…と言いつつ、導入しちゃうとその維持のためにまた1枚円/年を消費しちゃうので躊躇しているんだよなぁ…そこまで金を払ってMacBookProにWindowsを入れる価値があるように思えないんだよ。
もうすぐWindows10のサポートが終わるって事で、11にアップグレードできない古いパソコンはサポートを受けられなくなる。私のデスクトップ機もそのサポート対象外になってしまうので、どげんかせんといかん訳だけれど、自分が何歳までパソコンをいじっていられるかを考えて、たとえばあと20年いじるなら、その間ずっとParallelsを導入していたら単純計算で20万円が必要だ。それ以外にコンピュータも何回か買い替えねばならないだろう。MacBookなんちゃらは高すぎるからなぁ。次も買うか疑問だよ。買うとしたらMac miniにするんじゃないかな。
翻ってWindowsパソコンを別途買うなら、さほど性能は求めないので、ある程度動けばいいやと割り切って価格を(Macよりは)抑えられるんじゃないだろうか。
後者の方が安上がりじゃね?
ってか、そんな時までWindowsじゃないとダメなものを抱え込んでいるのか?
考えると悩ましい。
まぁ、Windows機をどうするかはもう少し切羽詰まってから考える。
今は素直に「MacBookProを有線LANに繋げられた」と喜ぼうではないか。
ここから余談。
ふと思ったんだけれど
「MacBookProを有線LANに繋げられた」
と
「MacBookProに有線LANを繋げられた」
ではどちらが正しいのだろう。
どちらでも意味は通じると思うのだけれど、上は有線LANが主役、下はMacBookProが主役の文章かなと思い上の方を採用したんだけれど、実際どうなんでしょう。
今回の主役は有線LANだから、考えが正しければ選択も間違っていない。
そういう事位詳しい人、正解を教えてくれたら嬉しいな。
*1:2023/05/31 11:02 誤字訂正
*2:2023/05/31 16:07 文章・図挿入