妻が休日はリビングのソファに根を生やす。
それはそれは頑固な根で、その姿はユグドラシル(Yggdrasill)と融合したかと見紛うばかりの立派な樹になっている。
そんな油土暮らしる(と変換された)さんと一緒に休日を過ごしているのだけれど、油土暮らしるさんは、ほぼ1日テレビにかじりついてタイムシフト機に録画されたものの中からお笑い番組やらテツヲタ番組などを探し出してきて食い入るように見ている。
私もお笑いは嫌いではないけれど、でも正直妻にはついていけない…と言うか、最近よく見かける「叫べば取り敢えず…」的なものとか、リズムネタの多くについていけないので、見ていて苦痛になるものも出てきている。しかし、妻の休日を邪魔する訳にもいかないので、そんな時には両耳にイヤホンをつけて音楽を聴いているとか、隣に部屋に移って料理をするとか、そんな感じで逃げるしかなくなる。
それに比べてテツヲタ番組は、そこに出てくる演者さんがある程度まともなら大きなはずれがないのが救いだけれど(時々素人(に毛の生えたような、でも出演し慣れたような人)がはしゃいで、すごくうるさく感じる時もある。そんな時は外れだね)、元々私はテツヲタじゃない(妻がテツヲタなので付き合わされているだけな)ので、時間潰しとしてはお付き合いできるけれど、水から楽しんでみていると言う程ではないんだ。
で、結局は、妻がいる休日は、私は殆ど自分の事ができず、ぼーっとしていることが多いって事に最近ようやく気が付いた。
妻がいるから買い物にも行かないし、外出も極力控える。かと言って、自分がやりたいことをしている時間より、妻に寄り添う時間が多い。
まぁ、こんな風に書くと「やっぱり結婚なんて…」とか「一緒にいる意味ないじゃん」とか「自分の時間を取られるなんて」と言う意見が出そうだけれど、そうじゃないからね。
夫婦で一緒にいる時間は、確かに「自分が自由に使える時間」ではないかもしれないけれど、夫婦でまったり過ごす「幸せな時間」だと私は思っているよ。
決して「あー時間を無駄に過ごした!」と嘆いているんじゃない。
自分1人だったらやれることをやれずに時間は過ぎているけれど、2人でいるからまったりのんびり過ごしていて、それはそれで普通の出来事なんだわね。
ただ、日記帳を開いて、「さぁ今日あった事を書こう」とすると、「あれ?今日って何かしたっけ?」となる。
やったことは
- 一緒に惰眠を貪ったのち、ベッドでゴロゴロしていた
- 妻の隣に座って肩を寄せてテレビを見ていた
- 一緒にご飯を食べた
- なにかテレビやネットでみた事について話をした
- お互い好きな事をしていた
- 一緒に茶を飲んだ
- 一緒に洗濯物を畳んだ
- 一緒に風呂に入った(これは休日でなくとも…)