複数ポートの給電のからくり… | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

この商品の魅力を伝えてでもないし、この商品の魅力を教えてでもない。不思議な立ち位置の商品を紹介。

 

詳しくは下に書くけれど、テーブルタップ(2口)を兼ねたGaNのPD急速充電器。Baseusは私も使っているメーカーなので信頼しているけれど、ちょっと供給電力の説明が分かり難い事、使う人の環境でどんな機能が必要とされているかはガラッと変わるので、簡単に「これは良い」とも「悪い」とも言えない、何とも微妙な立ち位置にあると紹介する事しかできないのだ。でも、急速充電器のメーカーとしてのbaseusは良いメーカーだと思うよとは言えるかな。

 

【65W急速充電器(ACコンセント付き)】

 

BaseusのACコンセント×2口+USB×2口+Type-C×2口(※USB充電口の表現はリンク先に合わせた)の急速充電器。

出張などでは、これ一台で充電しながらコンセントも複数確保できる。

荷物を少しでも減らしたい人には良いかもしれない。

 

ただ、気になるのは…

Type-C、USB合わせて4口の給電口があるのに、USB1は5W(5V1A)固定出力だし、"Type-C2/USB2"と言う表現が「どちらか一方」なのか「両方合わせて」なのか良く分からないのだけれど、前者だとしたら、「4口あるのに、実際に同時に使えるのは3口しかない」と言う事になるし、後者なら「4口繋ぐと45Wと5Wは安定供給だけれど、残りの2口は15Wを取り合う仕様」になっているという事だ。まぁ15Wはそれほど小さな値ではないので、それでも十分かもしれないが、果たして購入した人はその辺りをきちんと理解して購入したのだろうか…

 

兎にも角にも、65Wを供給できるのは、Type-C1口だけを使った場合のみで、2ポート以上同時に使用した場合は、最大45W供給となるので、ノートパソコンなどで使いたい人には注意が必要だ。

また、iPhone13ProMaxやXperia1IIIなどの20Wを超える電力で急速充電が可能なスマホ類を複数持っていて、更に同時にAppleWatchやワイヤレスイヤホンなども充電したいとか、他のガジェットを持っているからと思っている人は、先にも書いたように、供給ポートと供給電力に制限があるので、説明をよく見て、本当に問題ないかをよく吟味して購入することをお勧めする。

 

このBaseusと言うメーカー、私は昨年11月にiPhone13ProMax+Xperia1IIIの充電用にBaseusの4ポート充電器を購入したんだ。

 

 

iPhone13ProMaxとXperia1IIIを買って、どちらも最大限の充電環境を実現してやりたいと思って、充電器を選んでいた時、このメーカーだけが唯一、説明文の中にそれぞれの充電口を使った時それぞれに何W給電されるかをきちんと記載してくれているのがとても親切で分かり易いので、個人的には信用したい、今後とも使わせていただきたいと思っての購入だった。

 

その時もUSBを2口使う時は両方で15Wと言う表現だったけれど、こちらは4ポート全てを使用しても、Type-Aの給電口で60W+20Wを確保できてiPhoneとXperiaも問題なく同時に急速充電ができるし、USB側の給電口でも15Wが確保されるので、大半の物は問題なく使えるだろうとその時は判断したんだったな。通電を示すLEDも優しい色で光ってうるさくないし、時々電圧などをチェックしているけれどいつも十分安定しているし、とても良い買い物をしたと思っている。

 

それからまだ2か月くらいしか経っていないけれど、既に新しい充電技術GaN2 Proを搭載したタイプがより安価で販売されているようだ。


そして、今回Makuakeに登場した充電器はGaN3 Proと言う更に新しい技術を搭載しているらしい。

 

先にも書いたように、私は自分の使用環境を考えた結果、Baseusの4ポート充電器(100W)を選択した。このメーカーを信頼して使っていきたいと願っている。なので、技術的な面としては疑っていないし、きちんと説明で各給電口の出力を全ての組み合わせに対し明示しているけれど、今まで、仕事でアプリ開発をして、その取扱説明書を作ってきた立場で言わせてもらうと、こちらがどんなに思いを込めて誤解されないよう考えて作ったとしても、「どうしたらそんな誤解ができるんだ?」と感心する受け取り方をする人は必ずいる(だからFool Proofはなくならないんだ)。そして、取扱説明書にどれだけ時間をかけて検討されたかなんて全く考えもしないユーザーの多くは、しっかり読んでくれないのが実情だろう。悲しいけれどそれ現実なのよねぇ…

 

「65Wあれば充電十分じゃん」

「ACコンセントも使えるならラッキー」

「USBも4口あるから問題ないね」

これだけ確認して「買っちゃおう!」な人は少なからずいるだろう。

第三者目線(ちょっとユーザーより)で見ると、この説明文では十分なFool Proofを施しているとは思えない。

きちんと「同時に複数給電する時は出力に制限がありますよ」と大きく書くべ気じゃないかな。

余談だけれど、下の写真は私が持っている出張用充電・バッテリー群。

 

左上がBaseusの100WPD急速充電器、右中がRAVPOWERの65WPD急速充電器、左下がTNTORのPD対応10,000mAh/38.5Whモバイルバッテリー、右下がManGotekの6,700/23.68WhのAppleWatch充電器兼用モバイルバッテリー。その右がACから最大2.4A出力のUSB×2口をとる為のコンセントで、右上(Macintosh Classicの形をしているの)がApple Watch充電器。それに10~15cmと40cm程度のType-AとLightningケーブル。

 

この中から、その時の状況に合わせて必要と思うものを組み合わせて持って行く。

Baseusを購入したので、RAVPOWER(65WPD充電器)は基本家の中での充電用になっている。これは各ポートの出力もそうだけれど、Baseusが本体を直接コンセントに挿すタイプなのに対し、RAVPOWERはACケーブルを経由しなければならない仕様なので、自由度は高いけれど、荷物が嵩張るという事が原因。基本旅行にはテーブルタップも持って行くので、常に手元にコンセントがある環境を作れるからそういう選択になる。

車の中にはAD-DCコンバーターを載せているので、エンジンをかけていれば常に80W程度のAC電源を取り出すことができるので、車で走っている間は、これらの出番はない。常に「夜」だけを考えれば良いのであまりモバイルバッテリーの出る幕が今のところはないけれど、もう少し世の中が外出しやすくなって、宴会などが気軽に開けるような時が来れば、そんな時にモバイルバッテリーは活躍するだろうね。

 

もし、私が今回充電器を探している立場だったとしたら、今回の充電器を買うか?

応えは「否」だな。

私には、充電器には充電器の仕事をきっちりしてほしい。ACコンセント(テーブルタップ)はいらないんだ。それは別に持って行くから(あくまでも私の場合ね)。

私は基本どこに行くにも車で出かけるので、多少荷物が多くなっても問題はない。テーブルタップ1つくらいで呻いたりしないからね。

GaN3 Proと言うのには興味があるけれど、今のところはまだ買ったばかりだから、新しいものを買うのは数年後になるんだろうなぁと思っている。

ただ、Baseusかぁと興味を持ってみたら、ちょっと供給電力が分かり難かったので、自分でも整理をしてみたくて書いてみた次第。

何かの役に立ったら幸いだ。