まいんくらふと…はじめーるよー | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

基本、ゲームは積極的には殆どやらない。

 

若かりし頃は、苦学生だった私も、友達と連れ立ってゲームセンターでゲームに興じたりしていたけれど、就職したその会社が運わるく「ちょーブラック」で残業が200時間位当たり前なんて世界だったので、ゲームができる世界なんて異次元の彼方の話で、何より家に帰ることができるかどうかが問題となっていった。

 

年をとってから、今までできなかった分と言う訳ではないけれど、いくつかのゲームをしてみているけれど、基本はのんびりできる系のもの。ここでも「ちょー美しい」と形容詞付きで登場する女性が、基本ゲームのお師匠も兼ねてくれている。

 

そのお師匠から「これをダウンロードしろ」と命令が来たのはもう半年くらい前の事だっただろうか。

全く何のことか分からない画像が1つ貼られていただけなので、その画像を頼りに探しまくって、それが「マインスイーパー」…いや「マインクラフト」と言うゲームであることを知った。

 

タイトルは分かった。

iPhoneやAndroid、更にPCでもプレイできる…いや多種多様なプラットフォームに対応している事が次々と明らかになってきた。

けれど、これはどんなゲームなの?

その一番肝心なところが分からない。

 

Youtubeなどの動画を漁れば、そんな疑問も一発で解決するだろうけれど、絶対師匠はそんな事を望んでいない。間違いなく、「これはなんなんだぁぁぁぁ」と右往左往する私の困惑したところを見て「おーほっほっほっほほ」と声高らかに笑う事を楽しみにしているに違いないのだ。

 

そういう師匠の思惑もあるだろうけれど、私もはるか昔、ドラクエのIIIかIVが発売されたころ、初めて友人から「ドラクエ」と言うゲームを借りて遊んでみる事にしたのだけれど(多分仕事の合間で2~3日位突発的に休みになった時だと思われる)、ゲーム機ごと持ってきてくれた友人は、「やってみろ」と私にコントローラを渡してくれたのは良いけれど、全く何も分からない私にイラついて、すぐにコントローラを取りあげ「ここはこうするんだ」「ここでこれを取って…」と結局私は隣で見ているだけになってしまった苦い思い出がある。なので、私はもしゲームをするなら、事前情報はできるだけ入れないで、自分で「初めてのxx」を体験したいのだ。

 

そんな思惑から、情報をシャットアウトして、兎に角ゲームを購入しよう…と言う事になったのだけれど、最低限師匠から教えられたのは、はまったらずっと長時間やるゲームだそうで、私のiPhoneはそんなゲームを入れてもやる余裕がない。そして今は放置ゲーム専用機となっているXperia1もそのゲーム優先なのでマインクラフトを入れる余地がない。どーしよー…と言うところでその時はとん挫したまま有耶無耶になっていたんだ。

 

先日お師匠から「Switchを手に入れた」と言う連絡があった。

そして「マインクラフトも当然買った」と。

それは無言の圧力「お前も買え!」…

と言う事で、有無をいう事無く黙って買いましたよ。どんなゲームなのか未だ分からないのに…

 

そのゲームが先日届きましたよ。

 

はい、間違いなく買いました。

そして、パッケージを開けてみた。

ガックリしたよ。

だって…

 

 

こんな大きなパッケージなのに、開いたらこれだよ。

期待外れも良いところじゃないか!

 

いや、これはゲームソフトなら当たり前の光景なのかもしれないよ。でも、私は殆ど未経験なんだよ。常識知らずなんだ。

 

そして、お師匠から電話があり、電話でつなぎながら設定をすることになった。

 

Switchにセットして電源をいれ、ゲームが立ち上がって初期設定。

まったく何もわかっていないので師匠の言葉に従うのだけれど、どうも師匠は何も知らないMCDT(まいんくらふとちょーしょしんしゃ)私をローカルではなく師匠の造った世界に呼び込もうと画策しておられるらしい。それが正しい事なのかどうかは分からないけれど、それがお師匠の望みなのは間違いないので黙っておくことにした。

 

お師匠からの呼びかけに答えればつながるのかと思っていたのだけれど、マイクロソフトのアカウントを設定しろと言う。

そりゃね、マイクロソフトにはMS-DOSの3.1までの時代はとてもお世話になりましたよ。ええ、CP/Mが勝つと信じて疑わなかったけれど、行商人のビルさんがえげつない商売をして劣勢を覆しちゃったよねぇ。でも、その優勢を勝ち取ってからのえげつない商売は本当に醜かった。仕方ないからWindowsも使っているけれどさ、どれもこれも「売れりゃなんでもいいぜ」「どんな汚ねぇコードでも売れた物が勝ちなんや」と言う商売根性丸見えで吐き気がしたよ。だからマイクロソフトが標準化を狙うようなものは極力手を出してこなかった。マイクロソフトアカウントも、仕事用に使うアカウントは仕方なく取得したけれど、個人用は絶対に拒否していた。仕事でどうしても使わなければならないという条件がなければ多分、うちにマイクロソフトの製品は置いて置かないだろう。その私にマイクロソフトのアカウントを作れと?

 

切腹を命じられた方がましだぜ…いや嘘だ。絶対そんな事はない。

それくらいなら素直に作りますとも。

そんな考えをPowerPC程度の速度で考えて、何食わぬ顔で取得に動いたのだけれど、これがまた曲者でね。

 

Switchの画面で操作をしても、動きゃしない。「そこに表示されたURLを見て、スマホ又はPCで打ち込んで、そっちで操作してね」…なんと親切な設計だろう。

 

パソコンでURLを打ち込み、設定をしていく。

要は、中で使うIDを決めるだけなんだけれども、例の如く重複を許さないので、打ち込んだ名前をチェックして、既存だったらはねられる。

例えば「hogehoge」と言う名前にしたいけど重複していたなら、「hogehoge_」とか「_hogehoge」とか試みたりするじゃない?

でも、はじかれる。意地になって「hogehoge_________」とやってもダメ。

ならばと「hogehoge____xxxx」とやっても同じ。

これならどうだ!と「hogehoge____fjd;djf;dsja;」とやっても同じ。

 

…んな訳あるか?

で、試しに候補として表示されている4つのランダムな名前の内1つを入力してみたが、結果ははじかれた。

もしかして、私嫌われている?

これは「お前如きが登録なんざ10万年早いんだよ」って事か?


お師匠に状況を説明して、「もうやめようかなの0.1秒前なんだけど」と伝えるも「どうどう」となだめられ続行。

 

まず、余りにも不親切なのだけれど、もしかして?と一度画面をリロードして、新たに候補に表示された名前を入力してみる。受理された。と言う事は時間が経つと候補に表示された名前も無効にされてしまう(時間制限がある?)と言う事か。

 

次にいろいろな入力を試し、どうも記号は使用を許されていなさそうだという事を突き止めた。英数字だけ…前時代的だな。

 

えい児と数字を汲み合わせて、あまり複雑な名前(先の「hogehoge____fjd;djf;dsja;」のような)を作っても覚えられなければトラブルの元だから、ある程度単純だけれどユニークな名前を考えなければならない。

あれこれ考えて、漸くユニーク名が決まった。40分くらい戦い続けたかね。リゲイン飲みたくなったよ。

 

それを無事終えて、お師匠の世界に初めて降り立ったのだけれど、まぁビットマップの世界は懐かしいね。絵は懐かしいのに、コントローラは複雑。左右のボタンやキーをあれこれフルに使うみたいだよ。更に使い方説明は日本語が怪しいよ。

ソフトウェア開発をしているちょっと古い人なら経験している人も多いと思うけれど、IBMなどのマニュアルを読む時、日本語版もあるんだけれど、そこで分からなくなると英語版を持ってきて読む。すると意味が分かるんだよね。英語なんざからきしわからねぇよ!と言う人もなぜか日本語版より英語版で読む方が分かる。マニュアルの世界は不思議で一杯だった。

このマインクラフトもそんなマインドが込められていそうだね。

つたない意味を成さない日本語を一度英語に治してみて、その英語が示しそうな別の日本語を考えてみると何となくうっすらと分かる。こんなところで昔の経験が活きるとは思わなかったよ。多分使い方の日本語訳をしたのは日本人じゃないね。

 

そう、この世界に招待される直前になって師匠がポツリと「初心者は死にまくる」とつぶやいた。「え?このゲームって死ぬゲームなの?」初めて聞いたよ。

そんな情報で浮足立っているところに、怪しい日本語の遊び方を見て頭が混乱し、留めにビットマップの世界が広がる。昔のゲームみたいに十字キーをいじるだけで動ければよいのに、左右両方の十字キーを使わないと移動もままならない。そんな高度な操作にじじいはついていけませんのじゃ…とやっている内に「夜になったら魔物やってくるよ。早く逃げて」って…逃げてってどこにだよ!どうやってだよ!

 

いやいや、その前に動きが変なんですけれどー!

鏡像になっているよ。右に動かすと左に、前に動かすと後ろに動くよ。こんなのどうせいいうのじゃぁぁぁ!ほら死んだ

 

5かいくらい死んで1シリーズが終わるようだ。数えていないけれど。

3シリーズ位あっという間に死んだ。鏡像が治らないので動かしようがない。段差落ちたら登れない。運よく登ってもすぐ落ちる。

「ごめん、もう今日は勘弁してください」

そういうのに時間かからなかったよ。

 

ゲームを終えて、師匠に「もし支障がいなかったら、私は今ゲームカードをSwitchから取り出して、パソコンの前に行ってメルカリなりヤフオクに「マインクラフト差し上げます」って打っている事だろうね」と話した。うん、それくらい最初の印象は最悪だ。設定に手間取って、日本語が変で、動作も変。どこに楽しむ余地があるの?

アン・シャーリーにだってこのゲームで楽しむところなんて想像できないに違いないわ。

 

マインクラフトの1日目はそんな散々なスタートだったよ。

さて、この評価がひっくり返る日は訪れるのかな…