あるネット広告に目が惹かれた。
Technics(てくにくす)のSL-1200が来年発売開始から50年目を迎え、記念の限定モデルが販売されると言う。
このSL-1200シリーズはDJプレイには必須みたいな立ち位置となって不動の地位を築いた名機だと思う。これかヤマハのGT-1000を買っておけばまぁ文句は言われないでしょ見たいな感じはあったよね。
と言いつつ、へそ曲がりな私はLUXMAN PD-350と言う真空吸引装置付きターンテーブルにSAEC WE-407/23と言うトーンアームを載せ、カートリッジはDENON(でんおん…だからね)のDL-103および102を使い分けている。
LUXMAN PD-350(電源兼バキュームポンプは少し離れた場所に設置)
このレコードプレイヤーはPD-350(本体:筐体とターンテーブル)とVS300(電源兼バキュームポンプ)の構成になっていて、電源ノイズなどを極力拾わないようになっている。
レコードをターンテーブルに載せて、VS300のスイッチを入れるとバキュームポンプがカラカラと動き出しターンテーブルの空気を吸いだし始め、レコードをターンテーブルに密着させるよう努力をする。レコード盤の反りなどを極力排除しようという工夫みたいだね。
この本体は重量が29㎏ある。持ち上げるのも本当に一苦労する。そしてターンテーブルだけでも9.5㎏あるんだよ。
TechnicsのSL-1200などはモーターの回転軸をそのままターンテーブルの軸(ダイレクトドライブ)として、PLL(Phase Locked Loop)制御を取り入れて回転ムラを抑えるようになったのだけれど、それとは真逆に、このPD-350はモーターのノイズや振動を伝えない為にベルトドライブを採用して、砲金ドライブっていうのかな、ターンテーブルの重量を増すことで、回転モーメントを増やして回転をなだらかにして回転ムラ(ワウ・フラッター)を極力抑え込もうという方向に進化していた。
トーンアームはSAECのWE-407/23
これは、いやらしい話だが、今も昔も「名機」と言われているアーム。
ちょいと調べてみたら、中古価格がPD-350+VS300が¥200,000〜、WE-407/23が¥75,000〜と結構高値を維持しているようだ。まあ、手放す気にはならないのだけれどね。
これを持っているので、新たに363,000円もするこの限定生産商品を買う訳には行かないのだけれど、やはり古いオーディオファンの1人として、この製品の50周年には感慨深いものがある。
…と書いたけれど、中古価格がこれだけ高いのであれば、それを売れば手が届くかも…いや、いいんだテクニクスの水は酸っぱいに違いないんだ。新しいものを欲しがる気持ちも分かるけれど、古いものを大事にすることも大切な事だよ。わかった自分?
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