こんにちは、シングルマンションのラムラックスです。


今日は神戸周辺シリーズの3回目です。


西宮にあります、旧甲子園ホテルをご紹介します。


東の帝国ホテルに対抗した感のあるデザイン、確かに似ています。


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旧甲子園ホテル

設計:遠藤新

竣工:1930(昭和3)年


設計者の遠藤新は、先日ご紹介した山邑邸の設計者である、フランク・ロイド・ライトの弟子です。


ライトに心酔し、ライトの作風そのままを表現した弟子として、広く知られている建築家です。


他に日本にも作品があり、建築家として今でも知名度のあるお弟子さんとして、


アントニン・レイモンド


土浦亀城


がいます。

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外壁の装飾


この装飾をみても、影響どころかそのまんまじゃない?と勘ぐってしまいますね。


ですが、ライトの得意な大谷石+スクラッチタイルではなく、


大谷石に似た石・・(日華石だそう)は見られても、


タイルは素焼きの色を生かしたものが使用されていました。



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内部・西ホール


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西ホールの柱装飾


こういった細部を見ますと、やっぱりライトとは違うかな~って感じもしますね。


どこか日本風なんですよ・・ちょっとやぼったい・・というか・・やりすぎ??


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茶室


茶室の雰囲気はばっちりです。


やっぱり日本人なんですね~



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和風な屋根


桟瓦+装飾的な棟瓦、てっぺんの宝珠ですね・・打ち出の小槌が乗ってます。


この打ち出の小槌はあちこちでモチーフとして使われていました。


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カラフルなモザイクタイル貼りの元BAR


同じ物は一対もありません!といった風なカラフルなタイル、


BARだったから?遊び心があったのでしょうか。


銀座ライオンの床も細かいタイルで敷き詰められています。


お酒を飲む所=モザイクタイル?雰囲気が似ていますね。



この建物は今、武庫川女子大学の建築科のキャンパスとして使用されているそうです。


旧ホテルなんですが、ホテルとして営業された期間は14年しかなかったそうです。


戦争中に海軍の病院となりましたが、戦後は米軍に接収され、


12年ほど米軍の管理下にあったそうです。


その間に勝手にペンキ塗られたり、壊されたりするものですが、


そんなに大きな増改築はないようですね。


その後大学が譲り受けて、大事に使用されており、現在に至ります。


見学は事前に申し込んで日程があえば出来るそうです。