こんにちは、シングルマンションのラムラックスです。
今日は、前回に続いて関西屈指の高級住宅街・芦屋にあります、山邑邸をご紹介します。
旧山邑家住宅
設計：フランク･ロイド･ライト
竣工：１９２４（大正１３）年
現在は「ヨドコウ迎賓館」として一般公開されています。
写真は玄関部分、車寄せ前です。
大谷石の幾何学模様の装飾が、ライトらしい空間を作っています。
崖地に建てられているため、一階から入ってすぐ階段で二階に上がる、複雑な構成になっています。
アメリカに建てられています、有名な落水荘を彷彿とさせますね。
大谷石と開口部と壁の配置が、バラバラな様に見えてバランス良く見えますね。。
建物の中にも、大谷石を多用しています。
大谷石の柔らかい質感と壁の色が柔らかい雰囲気を作っています。
応接室です。天井際にある小窓がかわいらしいです。
小窓・・当然、ひとつひとつ開けるのでしょうね。。
夏、暑いときには熱気を排出してくれそうです。
和室の入口
和室なんですが、ここにもライト色全開の装飾がたくさんあります。
設計当初は和室を設ける予定はなかったそうですので、
計画通りの意匠に床だけ畳、などという結果になったのでしょうか？
とはいえ違い棚や襖があり、壁も一部土壁が使われているそうです。
和室の廊下側窓
和風の意匠にライトらしい幾何学模様の緑青銅板が装飾されています。
この幾何学模様の銅板はあちこちに装飾されていて、柔らかい雰囲気の空間に緑色が良く映えます。
４階の食堂
なんと最上階に食堂、です。厨房も隣にあります。
お料理する人は入口から遠くて大変ですね・・
食堂からはバルコニーにすぐ出られる様になっていて、
この場所が一番重要視されていたのではないでしょうか？
食堂とバルコニーを一体に使用したパーティーが開けそうです。
天井の装飾
三角形の小窓があります。
最後に、食堂前のバルコニーからの眺めです。遠く海も見えますね。
なんとも贅沢な眺めです。夜景も綺麗でしょうね。
以上、唯一日本に完全な形で存在するライトの住宅建築、山邑邸でした！
あまりイイ写真がなくて申し訳ないです。
崖地にあるために、ひとつひとつのお部屋は広いのですが、廊下と階段が多くて迷路の様でした。
探検心をくすぐられて楽しかったですね！