こんにちは、シングルマンションのラムラックスです。
今回から神戸周辺シリーズをお送りします。
まずは浦邸をご紹介します。
実は、ここにあることを全く知らずに通りかかり、
ガソリンスタンドから見えた建物の一部で「あれっ」と気がついたのでした。
浦邸
設計:吉阪隆正
竣工:1956(昭和31)年
全景です。
以前は10mほどのアプローチがあり、道路から全景を見ることはできなかったそうです。
森の中に佇む家、といった感じだったとか。
阪神・淡路大震災後に道路が拡幅され、アプローチ部分がほとんど道路になってしまったそうです。
建築ウォッチ的にはいいですけど、森の中の家も見たかったですね。
お住まいになってる方にとっては、心地いい物ではないでしょうけど・・
色とりどりの明かり取り、コルビジェの「ロンシャンの教会」のイメージでしょうか。
コルビジェの3人の弟子のうちのひとりでしたから。。
柱の断面が「く」の字になっています。
木漏れ日が気持ちのいい空間になっていますね。
デコボコしたレンガがユニークですね。
斜めから見て一列になっていないところもデザインなんでしょうか。
吉阪先生は、私どもの出身校、早稲田の先生でした。
亡くなられた後もその影響力は強く、
ひんぱんにスケッチやら図面やら作品をモチーフにした授業が行われていましたので、
私の吉阪先生に対する印象も強いものとなっています。
八王子の大学セミナーハウスも訪問しましたが、
山の斜面に建物がそれぞれ個性的なデザインで散りばめられていて、
探検心をめいっぱい刺激されました。
浦邸は吉阪先生の作品の中では初期のころのものです。
巨匠と呼ばれる先生の、原点のようなものなのでしょうね。




