こんにちは、シングルマンションのラムラックスです。
今日はマンションとは似ても似つかず、真逆にいるといっていい邸宅をご紹介します。
小笠原伯爵邸
設計・曽禰中條建築事務所
竣工・1927(昭和2)年
正面玄関の夜景です。
柔らかい照明が、壁に施してあるレリーフや庇のアールデコ模様を照らしていい雰囲気ですね。
小笠原長幹伯爵邸、場所は都営大江戸線ができるまで、陸の孤島状態だった
大江戸線・若松河田駅の出入口のすぐ後ろにあります。
こちらの建物、戦後米軍に摂取され4年後に東京都に返還されました。
ですが1975(昭和50)年に東京都が使用しなくなり、
ずっと放置されて廃墟状態、建築マニアの間では行く末が心配されました。
ですが、2000(平成14年)にやっと保存方針が決まりました。
【10年間無償で貸すので、修復工事をして欲しい】
これが東京都の出した方針です。
えぇぇぇ東京都さん、修理費出してくれないの?文化財指定されてないから?
億単位のお金がかかります・・・
ですが、拾う神がいるものです。
レストラン経営をする会社が借りて、レストランとして再出発することになったのです。
2年後、きれいになった邸宅はスパニッシュ様式の外観通り、
スペイン料理のレストランとして再出発したのでした。。
この邸宅の一番の見所としてよく取り上げられるのはこの喫煙室でしょう。
喫煙=イスラム風、というのは昔トルコやエジプトから、タバコや葉巻を輸入していたため、
そのイメージが反映されているそうです。
こちらの大テーブルは戦後摂取されるまで、伯爵家が使っていたものだそうです。
脚部の装飾が細かくて見応えがありますね。
エリザベシアンという様式の影響がみられるそうです。
おまけ・食後のデザート
正確にはデザートのあとのお口直しといったものですが。。
おいしいお料理を頂きました!
もうすぐ約束の10年がやってくるそうです。
そうなったらこのお店、レストランはどうなるのでしょう?
そうでなくても正面玄関前に都営線の出入口がポカッとあるのです。。
都の敷地だからって・・作るにしてももうちょっと考えて欲しい・・
アプローチまで考えてないのですよね~
せっかく、ミシュラン1ッ星もらったんですから!
これからも、ずっと継続していっていただきたいですね。




