こんにちは、シングルマンションのラムラックスです。
今日の写真は二子玉川にあります、
乙卯研究所 1966年築
設計は坂倉準三建築研究所、施工は清水建設です。
二子玉川の駅近く、かなり広くて緑豊かな敷地の真ん中に、
白い二階建ての建物が建ってます。
良く見ると真ん中の階段の配置から、ステップフロアのようにも見えます。
右の建物は3階建てでしょうか?
南側からの写真ですが、右の建物には窓が無く、
日の光を嫌う研究をされているのでしょうか?
付近の方にお話を聞いても、
「何をしている所なんでしょう?」・・とのお返事。
HPには、「薬学の進歩発達に資するために必要な研究を実施し、
あわせて研究の助成や応用をはかることをその目的としています」
とあり、受賞歴もある研究所さんのようですね。
いかにも研究所っぽい白い建物、緑豊かな敷地環境・・・
謎めき加減がとってもイイ!です。
設計者の坂倉準三はル・コルビジェのお弟子さんで、
日本の現代建築、デザインの発展に大きく貢献し、モダニズム建築を残しています。
有名なもので
「神奈川県立近代美術館」
「国際文化会館」←前川國男、吉村順三との共同設計
などがあります。
この乙卯研究所も、いかにもモダニズム建築!な外観で、
良く見ると写真左側の車寄せのひさし部分、付け根より先っぽの幅が広くて
微妙なバランスのデザインとなっていますね。
左右の建物をつなぐガラス張りの階段室が、
白い箱である建物を、スッキリと透明感のある印象にしている様に見えます。
ただ、この時代の建物は老朽化がそこそこ見えてきていて、
有名建築家の建築であっても、
「老朽化」「耐震性」を理由に、立て替えされてしまうのも事実です。
この建築は「ナゾの白い建物」として、
ず~~っと残っていて欲しい・・と願っています。。
