こんにちは、シングルマンションのラムラックスです。
今日は前回に引き続き、「もうすぐ無くなってしまうものたち」です。
そこで、大正13年築の「歌舞伎座」をご紹介します。
地下鉄東銀座駅3番出口をすぐ、立派な唐破風がお出迎えです。
日本の伝統的な芸術である事を意識してか、桃山様式風の建物になっています。
設計は岡田信一郎、丸の内にあります重要文化財「明治生命館」の設計や、
音羽にあります「鳩山会館」の設計も行っています。
この2件は「新古典主義」の様式で建てられ、洋風の建物なんですが、
「歌舞伎座」は「古典」でも「日本の古典」をお手本にしていますね。
戦災で燃えてしまい、廃墟になってしまったものを、吉田五十八が設計担当者となり修復しました。
国の「登録文化財」に指定されています。
劇場内部です。
一方向に並んでいる天井の竿縁?にはデザインが少しアレンジされた飾金物が付いています。
派手な外観とは打って変わって地味な印象で、ちょっと拍子抜けでした。
ここは取り壊すことが決まっていますが、
新しい「歌舞伎座」は外観の正面の意匠を踏襲するそうです。
銀座のランドマーク的な存在だし、「登録文化財」なんですから、
外観だけでもきちんと復元して欲しいなあ、とお願いしたいです。

