学習時間を作り出す | 学びのスパイス <Luminous Spice>

学習時間を作り出す

時間がないと嘆きつつも不勉強のまま月日は過ぎる

上手く学習ペースを作れていない人に、話を聞くと「忙しすぎてプライベートで勉強する時間がない」、「連休前に書籍を買い込んだが結局読む時間がなかった」、「長時間勤務をしなくてはいけない」など時間についての悩みを多く聞きました。

プライベートで勉強する時間を増す方法が分かればいい訳です。
公の時間を減らす。勤務時間を減らす、家庭内の分担作業を減らす、付き合いを減らすなどは言うのは簡単ですけど、社会人に取っては現実的ではないですね。
時間を買う。プライベートの時間で自分の作業をやってくれる人を雇う。自分の代わりに勉強してくれるブレーンを雇う。買えるものなら買いたいところですが一部の恵まれている人だけの特権ですね。
時間を作る。有効活用されていない埋蔵時間を発掘する。これなら誰でも挑戦できそうです。

一日の時間の使い方を調べる

ピーター ドラッカーは、成果を上げているものは、自分の時間の使い方を理解していると述べています。
知識労働者が成果をあげるための第一歩は、実際の時間を記録することである。
(中略)
記録を見て、日々の日程を見直し、組み替えていかなければならない。半年も経てば、仕事に流されて、いかに些事に時間を浪費させられているかを知る。

ピーター ドラッカー『プロフェッショナルの条件
そこで、ドラッカーに言われた通りに、スケジュール帳に書き込んでみました。自分の一日時間がどんなことによって、消費されているのか明確に理解できるようになります。
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皆さんがやってみる場合は、起きてから寝るまですべてを記録するのが大変ですので、プライベート時間だけでも記録してみましょう。起きてから出勤まで、退社から就寝までです。あまり細かく記録するのも大変なので30分刻みくらいで良いと思います。

2週間も記録するとおおよその傾向が分かってきます。意外と自分が大切だと思っていることに時間が使えていないことが分かります。

そこで、自分が減らしたい時間の使い方をしている時間帯を蛍光マーカで囲ってしまいましょう。この時間帯を減らすように努力すれば良いのです。更に囲った時間を集計していき、週あたりの浪費時間を減少させ、意義のある使い方をした時間を増やすように時間数を管理するのです。記録することが習慣になると、数字を達成したいがために、無理にでも行動しようと言う動機が湧いてきます。

埋蔵時間を発掘する

自室の机に向かう時以外にも学習時間を作れます。日常生活の中でよくある数分の待ち時間を使うのです。駅のホームで電車を待つ2、3分。料理で煮込み中の5分間。本の1、2ページは読めます。探せば沢山見つかるはずです。このようなチャンスを利用するには、常に準備して学習素材を手元に置いていること、隙あれば勉強してやろうという意志が必要です。

先日、ラジオで聞いたインタビューによると、建築家の安藤忠雄さんは、建築士の試験勉強を昼食時にパンを食べながら行ったそうです。家に帰ると勉強する意欲がなくなるからだそうです。実は私もどうしても読み進みたい本があると、昼食を抜くか、安藤さんのようにパンをたべながら読んだりすることもあります。

自分が自由につかえる1分間を大切にすることで、新たに時間を生み出すことも出来るのです。

隙あらば勉強してやろう

「隙あらば勉強してやろう」という積極的な態度が、多忙な日常であっても毎日着実に学習実績を積み上げるのです。
学習する目的を明確に持ち、それを具体的に記述し、常に達成を強く望んでいることから、この強い動機は生み出されるものです。