私は物心ついたときから手を動かすのが好きで、
モノを作るのが大好きだった。

小学校に入ると、
フェルトを縫って小物を作ったり
立体折り紙を作ったりして
部屋を季節のイベントごとに飾り付けていた。

そのうち布小物だけでなく
UVレジンやプリザーブドフラワーアレンジ、
そしてアクセサリーを作るようになった。

私のsource(幸せの要素)には、
「手を動かす」ことがいつもあった。
どんなときも色んな形で発露していた。

そして自分でアクセサリーショップを始めて、
もうすぐ一年が経つ。

今年を振り返り、自分に潜りながら
来年からどのようにしたいかを考えていると、
私が本当に提供したいものが見えてきた。

それは、アクセサリーを通して
「今に集中する瞬間」を与えたい、ということ。

私の幸せ要素の中に、
「集中する」というキーワードがある。

目の前の何かに集中する瞬間。
夢中や熱中も同じ。

目の前の出来事やもの、風景、作業、
なんでもいいけれど
「この肉体の外側の何か」と一体化する瞬間。

その瞬間、「わたしの意識」はいなくなる。
その「ものごと」と完全に溶け込んで一体化する。

その至福。

それをプレゼントしたいと思っている。

アクセサリーに関しては、
選ぶ時間、届いてラッピングを解く瞬間、
作品を見た時の感覚、
つけてみる瞬間、着けた自分を見る瞬間。

目の前の「作品」と同化する。

人によるかもしれないが、
わたしの場合は「感覚」しか残らない瞬間となる。
そこには「思考」が入り込む隙がなくなる。

わたしの作品が
受け取る人の「思考」を奪い、
感覚のみとなったただの意識
「一なるもの」として存在するような瞬間を創るものであって欲しいと願っている。

絶景や芸術は、まさにそういった瞬間を与えるモノだと思う。

「モノ」の力はすごい。
絶大である。
当たり前に存在する、その存在感。
圧倒的である。

肉体をもち、
物質が存在するこの星に生きる醍醐味は
「モノ」を感じることができるという至福である。

それを、アクセサリーを通して表現できたら。

そして、2024年は
また新たな分野を通してそういう表現ができたら。

私は至福を過ごせるのだと思う。

1年間、ありがとうございました。
そして、来年もよろしくお願いいたします。
ともに至福を生きられますように。