ルミナスです。
皆さんご存じのこととは思いますが、
稲盛和夫氏が、77歳というお年で、
JALの再建にあたるそうです。
たった数名で京セラを立ち上げ、
売上一兆円の企業にまで育てた方とはいえ
問題山積みの
の再建は容易ではないでしょう。
よく松下幸之助氏と比較されますが、
こういうカリスマ経営者の方が、最後に行きつく先は
経営とはいっても「経営の精神論」。
(言ってみれば少々宗教っぽい感じ)
<稲盛経営12カ条>(下記稲盛氏のウェブサイトより抜粋)
http://www.kyocera.co.jp/inamori/management/twelve.html
1. 事業の目的・意義を明確にする
2. 具体的な目標を立てる
3. 強烈な願望を心に抱く
4. 誰にも負けない努力をする
5. 売り上げを最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
6. 値決めは経営
7. 経営は強い意志で決まる
8. 燃える闘魂
9. 勇気をもって事にあたる
10.常に創造的な仕事をする
11.思いやりの心で誠実に
12.常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で経営する
20代のころは、こういう経営の精神論に
興味を持ち、よく読みあさっていました。
経験が足りない人間にとっては
本当にありがたいお話ばかりで、
迷いが払拭できる瞬間もあります。
言葉は人を救いますが、
その言葉が、経験から絞り出されたもの
であるからこそ、価値があるのです。
うわべだけの台詞では何の意味もない・・・。
だからこそ、その価値ある言葉を、
流行のように軽々しく使ってはいけない、
そんな風に感じながら読んだのを憶えています。

それにしても、
「無報酬で再建にあたります」
とは。
いくつものことを成し遂げて、
余裕があるからこそ発することのできることば。
格好いいですね。
人はいつか死してこの世を去るけれども、
亡くなった後も、自分がつくった会社は残り
そこで経済活動が営まれていく。
そういう形で人々に影響を与え、
自分が生きた証が世の中に残る。
自分の足跡を残したい。
経営の神髄は、"影響力"なのかもしれません。