5分でわかるIFRS  機能通貨って? | 女性起業家 ルミナスのブログ

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公認会計士であり、組織の仕組みづくりのお手伝いをする会社を経営しているルミナスが      

日々感じたことを書いています。


今週は、会計基準漬けの生活を送っております・・・。

そこで、といっては何ですが、

外貨建取引の中の、機能通貨

という概念についてお話したいと思います。


◆"機能通貨"とは、
主に取引の決済時に用いられる通貨のことで、
以下のような基準に基づいて判断します。
・販売価格や決済に用いられる
・売価の決定に大きな影響を持つ人や会社の国で用いられる
・労務費や原材料費といった原価の決済に用いられる


◆日本の会計基準では、

機能通貨には依拠せず、
外貨建取引を、

"所在地国の通貨以外で取引価額が

表示される取引"、と位置付けています。


つまり、
円建以外の取引は外貨建取引
ということになります。
(原則としてとお断りしておきます…)


◆IFRSでは・・・

これに対し、IFRSでは

機能通貨に基づいて
外貨建取引を判定します。


これによると、日本の会社でも、
主に決済の時に使う通貨がアメリカドルだったら、
機能通貨はアメリカドルということになり、
それ以外は(たとえ円であっても)外貨建取引になります。


◆どんな場面で違いが出てくるの?

子会社などが、

海外から商品を輸入している会社では
問題になる可能性があります。


それにしても、日本国内で、
円が外貨になることがあるなんて
何だか不思議な感じがしますね。