2012年 - 壬辰の年
今回は、2012年初のコラムなので、西洋占星術を少し離れて、東洋の象徴を見てみましょう。
というのも、「地球の公転・自転」に、「運行中の10天体」を組み合わせて、それぞれの角度から総合的に解釈する西洋占星術に比べ、東洋の占術の方が、架空の星や象意を、年・月・日・時刻に当てはめているので、年運などは語りやすいのです。
深く調べていくと、数千年の占術の歴史の中で、西洋と東洋の象徴・象意は意外に共通点も多いのですが、そこに触れていくと、際限のない話になってしまうので、今回はシンプルに。
十二支と十干を組み合わせた、干支(えと)は60年で一回りし、今年は壬辰(じんしん・みずのえたつ)の年となります。2月4日(旧暦の節入で、中国などのお正月)からスタート。
これは、陰陽五行説という、森羅万象を理解するにあたって、古代中国の根本理論となる、「陰陽思想」と、万物は、木・火・土・金・水という5つの気・要素からできているという「五行説」からきています。 それで10の干支と12支の最小公倍数が60なので、60年で一巡するのです。
昔から、「壬申の乱」、「戊辰戦争」、「辛亥革命」など、歴史上の大事件の呼び方に干支が使われています。おなじみの“甲子園”球場の名称も、竣工した1924年(大正13年)が、「甲子(きのえね)」の年だったから。
さて、それでは、「壬辰」とは?
壬(みずのえ)の象意は、「陽の水」、「兄の水」転じて、海や大河などに例えられます。
一方、辰は、言わずとしれた「龍」、そして「陽の土」の象意。
基本的には、「辰」の字は「振るう」意味で、陽気が動き、万物がふるい伸び、草木が伸長する状態、実がどんどん膨らむなどの発展を表しているとのこと。
ただし、龍は、“ふるい辰”の意味で地震、雷をあらわしたり、存在しない生き物なので特異性とも関連、また龍は天に上ることより、天をあらわしたりもします。
占星術の、天や変革を表す「天王星」と関係付けられたりもします。
十二支のなかで「龍」は唯一実在しない想像上の動物。
中国では古くから王権との関わりの深い神獣とされ、朝日の昇る東の方角と青龍は、4大神獣の中でも最強。
さて、そんなパワーの強い辰年ですが、中国では「ドラゴンイヤー(辰年)には災いが多い」といわれているそうで、そんなゲームもあるようです。 強い自然の力が顕現するので、“辰”の年は自然の働きがご時世を引っ張り、人間の思考範囲を超えるとか、水面下で続いていた変化が浮上し、水面上を覆いだした事で人々は仕組み変化に気付く、などとも言われています。
さらに、「水」が「土」の上に来ている壬辰は、五行相生相剋の法則によると、土は水を剋し、「泥水」に例えられる相克。
それでも、「金」が「木」の上にあり、やはり相克だった、2010年「庚寅」、2011年「辛卯」の年は、武器や短刀など金属を象意でしたので、国際紛争や争いが予想され、実際に中東やアフリカを中心にいろいろなことが起こりましたね。
しかし、2012年の「土」と「水」の五行の衝突は、不調和を表しはしますが、戦争や激しい戦いという意味の含蓄は少なく、むしろ洪水や地震などの自然災害や、社会や政治、経済の変革を推し進める衝動や勢いも意味します。金と木の衝突のような暴力を伴う争いや苦闘は少なくなるでしょう。
気をつけたいのは、「土剋水」の「泥水」に象徴される、ウィルスや流行病など。
それでも、壬は、海の水を象徴し、力、勢い、強いエネルギー、また知性、勇気、寛容、慈善をも表すので、そのエネルギーが良い方向に向かえば、進展や改革に向けての歩調が速くなることを意味するでしょう。
「良い意味での壬辰」は、進歩や社会変革への力強い力となり得るので、変化や政治改革や社会制度の確立などの新しい運動が起こるエネルギッシュな年になるかもしれません。
慈善活動やコミュニティの幸福を目的とした寄付金があるかも。
2012年は選挙イヤーでもあります。
アメリカ、ロシア、フランス、韓国、台湾、インドの大統領選挙があり、中国や香港でも指導者が変わります。北朝鮮では、すでに代わりましたね。
野田政権の支持率が低迷している、日本もスタンバイ状態と言えるでしょう。
2012年は、後で振り返ると、「あの年が変化のターニング・ポイント」だったと言われるようになるかも。
不安を手放し、流れに乗っていきましょう!そして、変化を楽しむのです。
さて、今年、還暦を迎える1952年生まれの方々。
おめでとうございます!干支を一巡り生きてこられたのですよ(^^)
60歳の誕生日は赤ん坊に生まれ変わる日であるとして、赤い帽子、赤いチャンチャコでお祝いするところもあるようです。
おめでたい色で、長寿に向けて乾杯してくださいね!
