自由って・・・なんだね? (菅原文太風に) その1
コーラビン・・・最近見かけませんね。。
受験生の頃、デッサンの授業でいやと言うほど
描かされたものです。
その後、美大受験の講師として生徒さんに何度も
描かせた訳ですが・・・
出来上がる作品を何枚も、何度も見るうちに、
気づいたことがあります。
当たり前のことですが、それは
「これこそが、コーラだ!」 と言う作品を見たことが
無い、ということです。
この瓶は、どこにも「直線」が無いので、デザインは
良いのですが、とても「捉えにくい」。
生徒の一人一人は、「客観的に」描こうとしているのに、
一枚として「同じ」物ができない事実。
皆が同じもの(それも工業製品)を観ているのに・・・・・
「制約」が強いほど、各自の「個性」、もしくは「癖」が
あらわになる。
同じものを観ていても、目が違い、脳が違い、感受性が
違い、腕の力が違い・・・・・・・
そこには無限の多様性が広がります。
話は変わりますが、美大を受験したときに、課題で
「架空の鳥」
というのが出題されました。
色彩で全く自由に表現していいのですが・・・・・・
結果は
「火の鳥」 (勿論、手塚冶虫の)がズラーっと
並んだそうです。
採点をする教授陣が絶句された、と聞いています。
続く