本日は防災の日、関東大震災が発生したとして首都圏では周知でした。

それから何十年もの間、地震は東〜東北で起きるものと言われていたが、1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、西日本でも防災に対する意識が高まった。


私は阪神の時大阪に住んでいた。

被災こそはしなかったものの、短い時間の停電と断水、真冬だったのでとても不安だった。

さらに神戸は15歳から18歳まで育った土地、友達や元彼も住んでいたしよく遊びに行った。

それがあのような景色になって、大きなショックを受けた。

元同級生の中には親を亡くした子もいた。

また高校在学時大嫌いだった女性の先生は最愛の我が子を亡くしたという。

さすがにその時は、こちらも胸が締め付けられる思いだった。


その約15年強経って、関東でまた巨大地震を経験するなんて。

当時私は幼い子供二人を抱えていた。

1人は速く走れない園児、もう1人はまだ歩けない乳児。

不安で不安で…とにかく身も心もおかしくなった。

その晩は度重なる余震で地震酔い、数日後には原発事故によるショックで鬱状態と軽い引きこもりになった。

外に出ている時に被災したらどうしよう、赤ちゃんを抱えた状態で。

そうした不安感から強迫観念に駆られるようになった。


それからさらに時は経った。

備蓄や非常用持ち出し袋の常備、さらにローリングストックにも意識を向けた。

日本にいる限り、地震のリスクのない場所などどこにもない。

また今の時期は台風シーズン、今年は異例のノロノロ台風10号によって、各地で被害が出た。

残念ながら犠牲者も出た、また台風本体から離れた地域でも大雨によって莫大な被害が出た。

今回台風を免れた神奈川県でも小田急線が運休し平塚市と二宮町で大洪水となった。


こんな災害だらけの日本、外国の人からすればなぜそのような危険だらけの国に住んでると思うかもしれない。

しかし、それを差し引いても日本という国は素晴らしいのだ。

四季がはっきりしてるからこその豊富な食資源、宗教観の寛容さゆえに毎月楽しいイベントがある。

何よりも衛生観念においては不動の世界一を誇る。

これはパリに長らく在住してる、実業家のひろゆき氏でさえ、パリよりも東京の方が天国だと仰るくらいだ。

彼に対する賛否はさておき、実際に住んでいる意見は説得力がある。


そんな、防災について考える日にふと思う。

あまり大きく取り上げられなかったけど実はすごい活躍をした存在がある。


これは何?

一般的に見ると貨物列車だろう。

ではこの貨物列車は何を運んでる?

そう、石油だ。

根岸駅の石油ターミナルを発着点とし、全国を網羅するタンク車だ。

通称タキと呼ばれ親しまれている。


実はこのタキくん、東日本大震災の時に被災した東北の石油タンクを助けるべく、大活躍したのだ。

通常、タキはカレンダー通りの休みで、休日の運行本数は極端に少なくなる。

だがこの時は、東北を助けるために休暇返上で働いたのだ。

人々の生活に欠かせない石油を、この緑のボディにたっぷりと蓄えて走り回る。

こんなかっこいい電車、なかなかないぞ!