いわゆるローカルな町中華に行ってきました。

古めかしさとやや時代から取り残されたような昭和の雰囲気がある渋いお店でした。

 

風にはためくのれんはヨレヨレで今にも破けそう。。。

道路に面しているものの間口は狭く入るのにもちょっと勇気がいります。

美味しいからと家族に連れてこられたものの、ひとりだったら入るのもためらう感じでした。

 

店内に入るとそこはカウンターと小さなテーブルが4つほどの本当に小さな空間でした。

お水は自分で、高齢のご夫婦が二人で切り盛りしていました。

壁に貼られたメニューの写真は茶色く色あせ、もはやそのメニューの有り様もよくわからないほど。。中には写真がずり落ちて全然見えていないものもありました。

 

しかし奥まった厨房にいるおじいさんとおばあさんおふたりの姿を見て私はなんだかハッとしました。おふたりのエネルギーがきれいなことに気づいたのです。

店主のおじいさんと注文を取り運んでくれるおばあさんのたたずまいは

どこかホッと和めるような、それでいてとてもきちんとキリッとしている感じがあり、

エネルギーがきれいでクリアなことがはっきりと見て取れました。

 

お店の規模や古さやどことなく時代とかけ離れているような感じとは裏腹に、

おふたりはとても美しいエネルギーをまとっているのが、

なんだか意表を突かれたようで少しびっくりしてしまいました。

 

さらに運ばれてきた味噌ラーメンと餃子を食べるとその味にも驚きました。

ものすごくシンプルな味、なのになぜかものすごくハートに届く、

ハートから全身に温かいものが伝わるような感覚がありました。

まさに作り手のエネルギーが味として体内に広がってじんわり温かさが染み渡るようです。

 

こんな風にお仕事をできるってすごいことだな、と思いながらラーメンを食べていると

常連さんのようで近隣の交番の署員さんがたくさん注文していたお弁当を取りに来て両手いっぱいに持ち帰っていました。

お父さんと小さな娘さんの親子連れは家からそのまま室内着でやって来たという様子で仲良くテーブルについていました。

体育会系のジャージ姿の女の子もテレビの前でリラックスした様子でラーメンを食べていました。

ここは温かさに惹かれてみんなが食べにくるところなんだな、とつくづくわかり

とても愛されているお店なんだな、と思いました。

 

このローカルな町中華のおじいさんとおばあさんは、

なんだかものすごく大事なことを私に教えてくれた気がしました。

何をしていたとしてもこんな風に温かいエネルギーが相手のハートに広がるように伝えられたら、ものすごく良いことだなぁとつくづく思いました。

とてもしみじみと温かい気持ちになった冬の日でした(^^)

 

今年も残り少なくなりました。

いつもお読みいただき本当にありがとうございます!

今年も良い出会い、良い体験をたくさんさせていただけました(^^)

 

来年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m


 

 

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