これまでずっと、「自分」を守るために様々なものを自分に付け加えてきた。
しかしそれは、本来の望みとは違うことだった事に気づいた。
誰かに傷つけられるのは痛いけれど、傷つけるのも痛い。
今は十分強くなった、あるいは本来強かったことを思い出した。
今は自分を守る鎧ではなく、誰かを不用意に傷つけないために刀を収める鞘が必要なのだと。
そのことに気づいたら、無意識の内に自分から外に向かって発していた針の様なエネルギーの存在にも気づいた。
そしてそれを不用意に外に出さないための、クッションの様なものが現れたことにも。
すると、自分が出していた針の様なエネルギーが和らいだ。
同時に、エネルギーの不足感が無くなった。
自分が発するエネルギーを向ける方向は自分で決める。
これまでの様にコントロールされていないエネルギーを垂れ流すのではなく、望む所に望む強度で。
自分と自分が関わる全ての存在が最も良い状態になるように意識して発する。