最近、マイクロプラスチックの話を聞くともやもやしていました。

 

ストローの使用量削減、それは自体は良いことでシンボル的な扱いではありますが、実体はそれどころでは無いので。

クジラやウミガメの胃の中から大量のレジ袋等が見つかった事などから海洋汚染が問題になり自然環境で数ヶ月単位で分解されるレジ袋の開発が進んでいるそうですが、形が残っている時に食べられたとしたら今までと全く変わりは無い訳で、生物の胃の中で簡単に分解されるものにするかレジ袋そのものをやはり使用禁止にした方が良いのではないかと。

 

それに、レジ袋だけが汚染源ではなく、身の回りにあるプラスチック製品のほぼ全てが汚染源になりえます。

 

紫外線を浴びて劣化したり、それ以外でも熱や風雨で劣化したり、単純に経年劣化したりして粉を吹いている状態になっているものは完全にマイクロプラスチックの供給源。

水に流す以前に空気中に飛散することもあるので、その事を考えると様々な車、建物、その他に利用されている塗装も汚染源。

更には、フリースは洗濯の時に水にマイクロプラスチックが流れ出すという話もありますが、化学繊維の服を着ているだけで空気中にその繊維が舞っています。(わたぼこり)

プラスチックは製造されたが最後、その割合は様々でもいずれ地球環境に放出されるということ。

未来には、土の成分のひとつにマイクロプラスチックが入ってくるかもしれません。

 

かと言って、完全にその製造を止めるにはその性能に依存しすぎているのが現代社会。

プラスチック製品そのものでなくても、紙に光沢や耐久性を出すために使用されていたり、接着剤として使用されていたり、ありとあらゆるものに。

 

こんな状況で自分に出来ることといえば、レジ袋を使いまわしてなるべくその消費を抑えるようにしたり、化繊の衣服は出来るだけ買わない様にしたりする位。

本を買うだけでもかなりの量のプラスチックが使われているので、プラスチックと縁のない生活などほぼ無理。

車も電化製品もプラスチックが無ければ作り上げることさえ出来ない状況。

 

完全に生分解性の素材が出来れば良いのですが、フリーエネルギーと同じでそれを使う人間の意識が変わらない限りはそれもまた新たな問題を発生させることになるだけかもしれない。

 

様々な取り組みもやらないより良いかもしれないけれど、それをやることが免罪符となって本質的な対応から目を逸らすことにならなければいいなと。

 

マイクロはミリの1/1000。

本来のそれは、肉眼で見ることは難しい。

海洋で発見されるマイクロプラスチックは大きさが小さくなるほどその発見される数が減るらしい。

行方不明のそれは一体何処に行ったのか?(現在、様々な分野の研究者の方が調査中なのだとか)

生物濃縮が起こっている可能性もあるが、今の所は内臓を直接食べなければそこまで影響は無い様に思えます。

基本的に消化吸収されない「ことになっている」のがプラスチックなので。

 

プラスチックを分解する微生物は既にいるみたいですけどね。

それが強力に進化したら今度はプラスチックの使用量を減らすまでもなく現代文明の終焉につながったりして。

鉄を錆びさせる様にプラスチックを分解する微生物が現れたらそうした事も起こり得るかなと。

 

まあ、どちらにしろ自分の行いはいずれ自分に戻ってくるということで。

良い悪い以前に、今はそういう状況。

それを変えたいのであれば、自分が出来ることからやっていくだけですね。

 

その他、レジ袋は油をよく吸着するので、手が油まみれになった時に水や洗剤で洗うよりもレジ袋で拭いた方がいいという話がありました。

今度やってみようと思いつつ。