第1話

この一年を振り返りながら
これまでの人生の分岐点とも言える
転機がたまにフラッシュバックする

その時々で出会った人によって
私の生き方を180℃変えるような
出来事だったりして
人との出会いってほんと宝だし
気づきだ。
この人と出会わなかったら。。
そう思い返すことがある

それは一生忘れられない思い出となり
心に刻まれる
 

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衝撃の出会い
1人目は私が当時28歳の頃。。

フランスパリの空港
朝4時に到着し🛬
オペラ座に向かうバスを待っていた時

時間通りに来ない中
1人じっと待っていると
ふくよかなおじさんが来て
英語で話しかけられた

とてもいい笑顔で
惹きつけられた

長いこと話しているうちに
その方は日本に家があると言う
名刺をいただいたら
国際弁護士の方だった

事務所はニューヨーク
自宅は東京

彼はレバノン人

それから丸の内で働いている話をしたり
日本のことを語り合った
と言うより向こうがたくさん話してくれた
私はカタコトですw
 
それから2人の日本人女性がきて
4人でバスを待つ間
話が盛り上がる

彼女たちが来てから
何故か日本語をペラペラ話し始めた

「えー日本語ペラペラじゃないですか!」

彼は
「ははは!あなたを試してたんですよ」 

そーだったのー!とびっくり! 

彼は8ヶ国語を話せる人だった。 


数十分経ってやっと来たバスに乗り
バスの中でも会話がはずむ

 
彼はピスタチオを取り出し
私たちにくれた
食べるたびに殻を下に落としていたので
私は
「ゴミは下に落とさないでゴミ箱に捨てましょう」と言うと
「これは掃除する人の役目だから
彼らに仕事をさせればいい」
そう笑顔で言った。

私の中の常識が覆された瞬間だった

まだ若かったこともあるし
日本と海外では文化が違うのだ
考え方も違うのだろう

この人面白いなと思った

 
それから彼は言った
「明日の朝ホテルでブレックファーストを食べるので、よかったら来てください。ご馳走しますから」

私は
「パリに住むお友達も連れて行っていいですか?」と聞いたら
「もちろん!連れていらしてください」と

 
 
彼と話すにつれて
この人は一体どんな方なんだろうと興味津々!

翌朝パリに住む友人を連れて
行ったホテルは
Hôtel de Crillon, A Rosewood Hotel
5つ星のクリヨンホテル
ガイドブックにも載る
1泊30万〜50万もする有名なホテルだと
後で知った。
 



 
着いたら煌びやかなラウンジと
豪華なシャンデリアやインテリアに包まれて
若かった私には
夢のような場所で
そこにいるだけでお姫様気分だし
出てくるブレックファーストも
豪華で驚いた!



ただただ友人と「すごーい!」ばかり
言っていたように思う。

実はたくさん美味しいパンなどが余ったので
「どうぞ持っていってください」の言葉に甘え
その後は友人と予約していた
ゴッホの家を見学するバスツアーだったため
カバンに詰めてお別れした。

また会えたらいいな〜と思いながら。。







 



それから日本に戻り
彼の名刺にあるメールアドレスに
英語でメッセージをした。
よく考えれば
よくも弁護士のビジネスアドレスに
メッセージしたなと思うw
 
その後少し経って返事がきたが
文字化けしてて見れなかった。
 
とても残念だった。
でもお仕事のアドレスなのに
それ以上送るのは気が引けたのでやめた。



それから2年ほど経って
やっぱりあの時の感動が忘れられず
あの頃の感動と感謝の気持ちを綴り
思い切って彼の日本の自宅に手紙を送った。
 
 
するとある日電話がきて
飛びあがるように嬉しかったのを思い出す。 
 
 

そこから銀座でお会いして
お宅にも伺って
ご家族とも仲良くさせてもらった。

 
まずご自宅に行って驚いたのは
家政婦がいること
そしてエレベーターがあること

さらに庭に
バスケットのゴールポストがあったこと
 
夕食をご馳走になるまで
奥様と3人でお話し
家政婦さんが作ってくださった
お料理をいただいた。
 
もう私には何もかもが衝撃で新鮮だった

話の中で奥様が
「パリにある家をどうしようかしらね〜」と
住まないから困ってる様子だった
私は若僧だから
「貸したらいいじゃないですか」と言うと
「高価なものがたくさんあって人に貸せないのよ」
という

え?高価なものって例えば?と聞くと
美術品がたくさん置いてあると。。


聞けば世界に10個家があるという
 
 
な、な、なにー!
このおうち!すごい!!

国際弁護士の家ってすごいんだな!

 
 
それからは私が当時4つ掛け持ちしてたうちの
一つであるリフレクソロジーサロンに
奥様と娘ちゃんがいらしてくれ
そこから「母にしてほしい」と
ご自宅へ出張するようになった。
 

つづく。。