バイデンの撤退とトランプの今後 | 四柱推命日記

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というわけで仕事にかまけているうちに

世界は怒涛の10日間だったようで、

トランプは暗殺未遂、容疑者は銃殺で

トランプは一躍、時のヒーローに。

 

 

耳を貫いた弾丸が数センチずれていれば

脳に当たり死亡という状況で

まさに九死に一生の強運としか言いようのない

奇跡の生還ではありました。

 

さらにその直後のこのパフォーマンスで

群衆を盛り上げる胆力を見せつけ、

大いに自分の株を上げましたね。

 

 

そして一方のバイデンはコロナ感染から

数日で大統領選撤退と相成りました。

こうしてほぼほぼトランプの再選は

固まりつつあるように見えます。

 

民主党は副大統領のハリスを後継に

出すようですから、あとは副大統領候補選び、

そしてこの状況から奇跡の巻き返しを

見せることが出来るのかが焦点です。

(運気的にはハリスでは無理です。)

 

 

ちなみにあの日のトランプの日運は

合法過剰ですから、万が一があっても

おかしくない日でした。

しかし幸運なのは天中殺や天剋地冲が

全くない時だったことです。

 

2024/7/13

丙戌

甲午

壬寅

甲辰 2024年

辛未 7月

戊寅 13日

 

 

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ドナルドトランプ 

1946/6/14 78歳

年 丙戌 印綬 食神 養

月 甲午 正官 比肩 建禄

日 未 *** 偏印 冠帯

 

子丑空亡 干支双連格 守護神癸甲

 

38戊戌

48己亥

58庚子 空亡(調舒中殺)

68辛丑 空亡(鳳閣中殺)

78壬寅 ★2024年から守護神透干期に入る

88癸卯

 

トランプは干支双連格ですので

家系と連動して一族経営的なことをすると

宿命と環境が良く一致します。

 

格は官印相生寄りですが原則は従格ではなく、

内格の極身旺で先代と自分の代が

月令を得て強いわけです。

水なし命式で火炎土燥ですから

後天運は調候の水運で運勢の上昇、格上がりとなります。

火土忌神でなるべく金水木が巡る方が良い。

 

極は東方鳳閣ですので喋りは上手。

火土大過でもあり、無意識の魅力と表現力あり。

司会者やタレントでも

人気を博したのは頷けるところです。

また地支火性一気に近く、金儲けは上手。

 

 

もともと不良少年気味だったが

ペンシルベニア大学で不動産事業を学び、

父親の不動産業を引き継いで成功。

不動産投資系の大富豪として

投資で儲ける富裕層たちのカリスマ的存在でもあったが、

 

90年代前半に杜撰な管理によって巨額の債務を抱え

破産目前まで落ち、そこから何とか建て直して

90年代後半からは再び大手不動産業者として

返り咲きを果たします。

 

年齢でいえば破産寸前は44歳~48歳の頃ですから

大運戊戌で忌神強の時代です。

原則18-57歳は下積みの苦労あり。

 

48歳から亥子丑冬運で運気の粘り強さを見せ、

78-97歳で守護神透干。

そして丁度今年、78歳で守護神透干に入った所なのです。

 

こうしたことからトランプは

2024年以降にも諦めなければ

再選される可能性が

高いだろう、というのが

数年前からの予測ではありました。

 

もう一つはトランプを押し上げる要因は

アメリカ格差社会への不満であるので、

これが改善されない限りは

既得権益への反発が膨らみ、

バーニーサンダースやトランプのような存在は

民衆から必ず求められるのです。

 

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では前回のトランプの大統領衆就任は

どうだったのかと言えば、

2017年1月20日(71歳)の就任で

大運は鳳閣中殺、歳運は丙申、丁酉で

忌神の時に当たっています。

 

大天抜け際の就任という事で

正常には全うできない可能性が高い時でした。

逆に言えば、前回の大統領就任の時とは違い、

今回トランプが当選すれば

前回よりも世の主流の支持を掴むことになります。

(勿論政策として庶民的政治が求められますが)

 

トランプはそれ以前から何度も出馬しては

彼を応援するメディアは無く、

2016年の大統領選でもアメリカ有力紙は批判一色。

日本のマスコミなども一様に

トランプ批判ばかりでしたが

この年は逆境をはねのけて当選。

 

その背景にはアメリカ格差社会の拡大による

エスタブ(高学歴エリート)への不満があります。

 

それも昔は富裕層と言えば共和党、

貧困層は民主党だったものが、

産業構造の大変化により製造業主体の共和党は

貧しくなり、IT産業など先進分野を採りこんだ

民主党の方が富裕層へと立場が逆転したのです。

 

こうして共和党勢力に燻る不満、

親よりも裕福にはなれない

時代的宿命に対する若者たちの不満、

仕事を奪う移民に対する製造業者たちの不満、

そしてアフガニスタン戦争での疲弊は

トランプという一人のモンスターを生み出しました。

 

 

アメリカがここまで酷い社会になったのは

直近ではレーガノミクスによる富裕層減税や

ネオリベラリズムの失敗による巨額財政赤字、

ニクソンショックによる対中融和政策の失敗、

グローバリズムによる国内製造業への打撃、

クリントン、ブッシュ、オバマ政権が

格差社会の是正をせずに放置したことが

要因ではありますが、根幹的には

 

特にソ連崩壊後、90年代から急速に進んだ

世界的な所得累進課税の弱体化、相続税の縮小、

そしてミルトンフリードマンに代表される

新自由主義、マネタリズム主義の暴走があります。

 

要は資本主義の欠陥である上下格差を是正するために

マルクスの共産主義が生まれたのに、

その共産主義が崩壊したことに伴い、

資本主義は暴走を始め、全ては

マネーゲームの世の中になってしまいました。

 

特にこの方向性を決定したのは

クリントン政権の投資減税促進政策で、

グラススティーガル法を骨抜きにしたことで

やがてはリーマンショックの要因にもなります。

 

累進課税を弱め、富裕層や大企業ばかりに減税を行い、

投資減税とグローバリズムで富裕層有利なシステムを作り、

自国内部の庶民や製造業や農業等は打撃を被り

消費者たる中間所得層の収入が激減し

少子化が進み、経済も衰退していく。

まさにこれまでの日本の政策はアメリカの

後を追随して失敗の道に突き進んでいるわけです。

 

結果的にアメリカの上位数人の大富豪の資産が

世界の下位50%の資産合計を超えるという

超格差社会を到来させ、富める者はさらに富み、

貧しいものはより貧しくなるという

資本主義の欠陥がより鮮明に現れてきています。

 

 

しかしそんな中で選ばれたのが

投機とマネーゲームの権化である

トランプだったというのも皮肉なものです。

 

トランプはイスラエル支持を力強く宣言し

ユダヤの支持も得た模様で、実際

ユダヤ系のイーロンマスクもトランプへの

支持と多額の金銭援助を宣言。

 

 

トランプ政権が再度登場した場合、

ロシア、ウクライナ、中国、台湾、日本、イスラエルへの

対応はどうなるのか。

そしてアメリカ格差社会はトランプにより改善するのか、

それともさらに悪化して内戦に発展するのか、

 

色々と問題の多すぎる時代の中で

手腕が問われる事にはなりそうです。