大創産業創業者 矢野博丈さん 命式 | 四柱推命日記

四柱推命日記

四柱推命、算命学、東洋史観などの理論を纏めていきます。
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100円ショップダイソーの創業者。

1972年、トラック移動販売の矢野商店を創業。

1977年、弟子入りしていた100円均一業態を

のれん分けの形で大創産業として法人化。

 

100円均一で取引していたダイエーから

催事場が汚れるので今後催事をしないと

通告されたことをきっかけに

1987年~100円ショップダイソーとして

全国にチェーン展開を開始。(44歳)

 

バブル崩壊後の不況とともに業績を大きく伸ばし

2017年には国内3100店舗、海外1800店舗を達成。

現在は国内5350店舗。海外に990店舗。

 

今月12日に心不全にて80歳で逝去。

 

 

 

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1943/4/19 北京

 

年 癸未 偏官 食神 冠帯

月 丙辰 劫財 傷官 衰

日 丁未 *** 食神 冠帯

 

寅卯空亡 天河水

 

辰月丁で晩秋の焚火。

全体的に火土大過で地支土性一気です。

エネルギー290の身旺。

本質は傷官格(感性主体)です。

 

才能星は全剋型の車騎になっています。

主星調舒とは陰陽和合しつつも相剋関係です。

このことが自らの環境に対して

短時間に反抗反発していく性情、

孤独に強く単独行動を得意とする性情、

理論理屈のない感性発進の行動力を生みだします。

 

また常に自己の主体的観測から

独自の表現力(感性発進の理論、比喩)を生むのです。

 

 

天南二連は挫折に弱いとされていますが

この人の人生を見ますと

若い頃から苦労の連続。

経営者として会社を成功させたのちも

謙虚さや自制を忘れなかった人といえます。

 

挫折があっても折れなかった要因としては

身旺、二度運、守護神蔵干型

この辺が大きいかなと思います。

 

守護神は東西の乙で偏印星。

先見性をもってまだ発展していないものを

0や1から開拓、新規創造が成功の鍵。

ダイソーを成功させるまでの過程を見ても

上格的というよりは下格的環境から

這い上がってきたタイプです。

守護神蔵干型としては順当な人生の推移です。

 

星は比肩星の力量が最も強いですが

月頭石門で組織作りが夢とはなります。

主星調舒の孤独性も石門が後詰の支えとなると

いくらか協調性や人脈作りが出来る事で

孤高の中にも社交性を内在させた

世渡りの巧さを所有するようになります。

 

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大運

 

04 乙卯 初旬龍高中殺

14 甲寅 二旬玉堂中殺

24 癸丑 大天 東西冲 年納音 日天戦地冲

34 壬子 大天 東西害

44 辛亥 44歳~本格的にダイソーをチェーン展開

54 庚戌

64 己酉

74 戊申

84 丁未

 

初旬、二旬は印中殺で親目上中殺。

実際色々と苦労をしたようです。

宿命は継承運ですが家系が貧困で

あまり親には頼れなかった模様。

 

しかし幼少期の経済的苦労はその後の人生では

金銭的な部分にこだわって

現実的に逞しくなっていきます。

 

1.2旬は守護神巡りですが

3.4旬は忌神大天で苦労の時期。

(前旬守護神は原則大天陰転傾向)

東西位相も冲害で安定しません。

 

44歳で大天を抜け、

金性の財は火土金の食傷生財ラインが強まり

金運の上昇となります。

特に自営業の人生なら猶更です。

 

実人生は44歳からダイソーのチェーン化を

本格化させ、会社や人生が大きく発展する

入り口となっています。

年運を眺めると1987年は丁卯。

東西半会、西方大半会、貫索中殺の年でした。

 

大創産業の開始点は1977年(丁巳)ですので

87年からチェーン化を始めていても

あまり問題はないかなと思います。

比肩の年に大きく動きやすいタイプですね。

 

 

総合的には若い頃の下積みの苦労は

中格や下格条件には成功を盤石なものとさせます。

また元々継承運の人なので

親からの継承とはいかなくても、

先輩からのれん分けで事業を引き継いだことも

良かったのかもしれません。

 

 

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この人の発言は面白いですね。

 

一癖ある発言をするものの、

その発言の裏の真意には真っ当な商売人の

資質を感じさせます。

 

 

「お客様はよう分からん」

⇒自分目線ではなく客目線でなければ

商売はうまく行かない

 

「6年ぐらい前まで「ダイソーはつぶれる」

という確信を持っていました」

⇒常に危機感や生存戦略を持たないと

仕事は油断すれば一寸先は闇。

 

 

「セリアには店でも商品でも負けた」

急成長してきたセリアや、キャンドゥのおかげで

「潰れるかもしれない」と思えた。

その危機感があったから持ち直すことが出来た」

⇒競合店でも優れたものは認め

自分たちの劣った部分や課題を認識できる謙虚さ

 

 

「新しい店舗は社員たちが決めて作り上げました。

私にはとても、こんな店作りはできません」

⇒現場や社員を信頼できる資質

 

 

『縮む世紀』とも呼ばれる21世紀、

人にどう貢献できるのか、生き残るには

企業として善、徳を積むしかなく、そのためには

社会貢献をしなければならない。

これからの企業の生きる道はそれしかない。

⇒目先の利益に拘らない、大局をみる視野。