異常に長かった2023年の夏も
今日くらいから気温がぐっと下がり
25℃程度の過ごしやすい気候に入るようです。
とはいえ、秋と言えば
長く降り続く秋雨の時期があるもので、
気温も湿度も高く、梅雨と同様に
熱中症や食中毒に注意が要ります。
つい先日も海鮮駅弁の食中毒事件がありましたが
料理も作ったらすぐ冷蔵庫で保存しないと
予想以上のスピードで腐食が進んでしまいます。
さっさと鍋ごと冷蔵庫に入れてしまうのも手です。
今年は暑さが異常に長く続いていて、
今後も30℃を超える日があるようですので
10月中旬までは油断できないかもしれません。
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最近は特に書くこともなくですが、
今日は四柱推命の星の中でも
最も個性の強い、傷官星について
少し書きたいと思います。
一般的な四柱では傷官星は原則的に
凶星の扱いが強く、官を剋すことから
反骨心が強く、夫や仕事を剋す作用が強く
あまりよろしくないとされています。
正官と傷官の隣接命式や、正官の強い命に対して
傷官の巡る時期を傷官見官といい
特に仕事上の地位名誉を失いやすい形です。
正しくは傷官星であっても
その命式にとって喜神なのか、忌神なのかで
吉凶が分かれると判断しますが、
星にはそもそも吉凶の両面があり、
そのうち凶面が出た時に
影響が大きくなりやすいのが傷官とも言えます。
よく出れば天才奇才となり、
悪く出れば毒舌や精神異常ともなる、
ある意味で紙一重な星なのです。
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傷官星の凶面が出る時、どういう事が
起こりやすいかと言いますと、
例えば、
①被害妄想
②精神、感情不安定
③自殺願望
④舌禍。毒舌。口舌の害
こういう面があります。
実際、自殺未遂をされた方の大運や年運に
傷官の巡りであることも多く、
特に空亡と重なりますと調舒中殺となり
より感情不安定が強く出てきます。
最近の実例として
京アニ事件の青葉真司の犯行時の
大運が調舒中殺でした。
1978/5/16
年 戊午 比肩 敗財 帝旺
月 丁巳 印綬 食神 建禄
日 戊寅 *** 偏印 長生
申酉空亡 城頭土
総エネルギー301 極身旺
彼は巳月の戊寅で宿命大半会。
地支は火性一気となり、
戊としては形態破壊運です。
実は織田信長によく似ている命式ですが
炎上的、火炎土燥の命式が
人生最後に火に包まれるという点でも
似ていると言えるかもしれません。
従印格(相生格)の要素がありますが
母親が彼を捨てて、父も自殺、
兄弟姉妹にも頼れないとなると
格を活かすことも難しかったでしょう。
本来は家系集印的で家系に守られ
その恩恵を受けるべき宿命なのに、
宿命と環境があまりに乖離しすぎているのです。
端的に言えば両親の責任が非常に重いです。
特に母親。
守護神は金水となり、
大運27-66歳は守護神が巡ります。
しかし2019年7月、41歳の時に
あのような事件を起こしました。
大運
07 戊午
17 己未
27 庚申 鳳閣中殺
37 辛酉 調舒中殺 ★41歳で京アニ放火
47 壬戌
57 癸亥
67 甲子
77 乙丑
火土大過の戊は印自のみの強旺格であり
自我を強め過ぎて非常に自己中心となります。
また極身旺の為に何事も物事を大きくします。
加えてこの人は初旬比肩帝旺、
何事も自分自分自分、という
我儘勝手な強烈さが備わります。
さらに大半会でアクセルを踏むと
一気に加速して大胆な事をします。
本来の病薬は扶抑として木性の官で
日干を剋し抑えたいが
炎上を強めるため、使えません。
そこで金水の洩財に流す事で
なんとか本人の有り余るエネルギーを
中和していくより他にないのです。
戊己は甲乙を実らせる畑としても、
金性を生む鉱山としても、水性がなければ
社会においてその用は果たせず、
精神世界に生きるしかない人となります。
いわば砂漠の砂です。
あるいは地支火性一気を活かして
トランプのように金融の世界で生きるなら
成功の可能性はあるでしょう。
しかしトランプとの違いは
父母に恵まれなかったことで、
継承運かつ従印としては不利な条件でした。
大運を見ますと
27-46歳が大運天中殺。
うち37-46歳が傷官の空亡(調舒中殺)です。
良い形で陽転すれば
枠を超え凡人離れした表現者として
成功する可能性もあった時期になります。
しかし実態は社会の中で認められることが出来ず
調舒中殺が過度な被害妄想、
感情不安定、自殺願望となり
あのような事件を起こす精神状態を
形成してしまったことが分かります。
この人の場合、調舒中殺大運は
あくまで一つの要素に過ぎず
一番根幹の問題は両親の在り方です。
しかし大運は精神状態にとても大きく影響する為
見逃す事の出来ない部分なのです。
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過去に影響が大きいかと思い鍵記事にしましたが
三浦春馬さんと芦名星さんに関しても
実は亡くなった時の大運は
ともに傷官大運の時です。
三浦春馬さん
年 庚午
月 庚辰
日 庚子
大 癸未 傷官冠帯 30-39歳
歳 庚子 ※2020年、30歳で死去
芦名星さん
年 癸亥
月 癸亥
日 甲寅
大 丁卯 傷官帝旺 35-44歳
歳 庚子 ※2020年、37歳で死去 (年運車騎中殺)
三浦さんは庚子で沈石。
水性傷官はまさに忌神です。
根幹的には比肩一気で気質は強いのに
地支は最身弱的条件という矛盾があります。
芦名さんは亥月甲で丁の傷官は守護神ですが
強すぎる癸亥に反剋されてしまいます。
どちらかというと従印の西方破格的で
結婚せずにひたすら一業に邁進する時に
成功運があります。
傷官大運は俳優や作家など
表現者の道を行く者にとっては
才能の発露となりお金を生み出せるときになります。
しかし同時に精神面では
不安定さや自殺願望にもなりやすい面があり
その意味ではやはり吉凶紙一重といえます。
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ここまで傷官星の注意すべき点を見てきましたが
逆に優れた良い面も沢山ある星です。
①美的感受性
②知性の鋭さ
③霊感(直感、第六感)
④個人での創作表現力
傷官の感性は常に張りつめたものがあり
感性鋭敏なために傷つきやすい面もあります。
普通の人よりも感受性のアンテナが強すぎるために
ちょっとしたことでも猜疑心や
被害妄想に走りやすい所があります。
一方で加工された美を作ることに関しては
天才的な物があります。
ゆえに芸術、創作、俳優、批評家などの世界に
非常に適性が高いのです
傷官の完全主義、一点に対する極度の集中力は
手先の器用さ、細やかさとなり、
手芸的なことに向く他、天才的料理人、
手術などにおいても天才的な医者になり得ます。
また特筆すべき点としては
霊感的な物が備わる人が多いです。
これは何かが見えるといったことよりも
通常は虫の知らせとか、
夢で何かを見てぼんやり感じ取るとか、
そういう第六感的レベルの人が多いです。
強い霊感者となると実際に
その人が体験したことや感情まで
読み取れる、一種のエンパスになるようですが、
(特に強い感情に対しては察知してしまう模様)
私の知人ではこのレベルの人は
一人しか知りませんが、
元音楽家でいわゆる傷官美人のタイプになります。
何かと要らんことを言って、
それが問題になってよく泣く人ですが、
根幹的には人情家であるのは間違いないです。
強い霊感所有でなくても
年上傷官、月上傷官、傷官格、
化傷官の命式所有は自覚のあるなしに関わらず
第六感の鋭さを持っています。
ここにさらに病、死、絶などがつく場合、
或いは異常干支所有の場合は
第六感がさらに強くなってきます。