配偶者中殺 | 四柱推命日記

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空亡には様々な意味がありますが、

宿命の中にある中殺(宿命中殺)が

六親の配偶者にかかっている場合、

配偶者中殺となって様々な問題や

異常性の原因となることがあります。

 

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櫻井孝宏さん

1974/6/13

 

年 甲寅

月 庚午 生月中殺(配偶者中殺)

日 乙酉

午未空亡

 

櫻井さんは長年人気声優として

活動してきましたが、昨年は

既婚であることを隠して不倫関係を

長年続けていたことが発覚し、

今年、けじめをとる形で事務所を退所。

根強いファンが多く

これまで通り声優活動は続ける模様です。

 

櫻井さんは月柱に配偶者中殺を

所有していますので

どうしても結婚を正常なまま

維持できない宿命といえます。

 

透干星の中殺はその作用は

明確な形で表に現れてきます。

 

ここでは月頭牽牛中殺で、仕事の星の

中殺ですから、仕事に異常性という形で

消化していくか、配偶者中殺の方向で

消化されていくかの二択とも言えます。

 

実態としては配偶者中殺の形で現象化し、

仕事に影響はしたものの

仕事を失うまでには至らずに済みました。

 

しかし配偶者中殺の消化先となった女性は

大きなダメージとなってしまったといえます。

 

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坂本勇人さん(巨人)

1988/12/14

 

年 戊辰 生年中殺(配偶者中殺)

月 甲子

日 癸卯

辰巳空亡

 

巨人の坂本選手も昨年、

中絶トラブルで大炎上し、世間から

大きくバッシングされました。

 

しかし読売巨人の力か既にネット上の情報は

かなり統制されているようです。

試合中の野次も規制されたみたいですね。

この件の影響か今年はさすがに

バッティングも不調が続いた模様。

 

坂本選手は生年中殺を所有し

やはり透干の配偶者中殺を所有しています。

この配偶者というのは干合干を指していますから、

妻に限らず肉体関係や恋愛関係全般に

なんらかの異常性が出てきやすい形です。

 

 

また櫻井さん同様に牽牛中殺でもありますから

仕事運の低下か、配偶者中殺的現象か、

いずれかの形で出やすく、

実態は仕事は継続できたものの

異性からの信用度は地に落ちたとも言えるでしょう。

 

 

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今回配偶者中殺に触れたのは

猿の助さんの件です。

 

遺書に在ったM氏の素性が分かったことで

運命的な部分では

ある程度腑に落ちた部分があります。

 

M氏

1979/4/6

 

年 己未

月 戊辰 生月中殺(配偶者中殺)

日 癸卯 干合支害

辰巳空亡

 

マネージャー、付き人をされていたMさんは

生月中殺部分に配偶者中殺を所有しています。

巨人の坂本選手と非常によく似た命式で

同じ日干支癸卯であり、今年2023年に律音しています。

 

律音は人生の一つの節目ですが、

四柱推命で日干支の律音は

変わった出来事が起こりやすい年として

要注意の年(併臨、反吟)とされます。

 

突然の事故、近しい人との生死別、訴訟問題、

病気の手術、等々、人生で一度出くわすかどうかの

珍しい出来事となりやすい年運です。

(日柱部分の象意、位相法条件など

宿命の根幹が強調されて出て来る。)

その意味では天剋地冲に準ずる場合があります。

 

 

Mさんの宿命には配偶者中殺のほかに

干合支害もあり、どちらも

結婚や恋愛、配偶者関係という事が

正常には進みにくい宿命を保有しています。

 

 

さらに複雑なのは、櫻井さんも同様ですが、

配偶者の南方透干は

配偶者が社会的には表舞台で

活躍しやすく、自分はそれを後押しする事です。

 

最初は理想の配偶者(orパートナー)を得たと感じ、

自分も相手の社会成功を応援し

精神的に融合できてそれでよいのですが、後になって

配偶者中殺の異常と害作用(すれ違い、裏切り)により

諸処の現実的不和合が出てきます。

 

 

配偶者中殺所有は運命上は

配偶者との間に運命との交換現象が出やすく

相手側に禍が出てくることがあります。

 

そのことが本人には宿命消化になりますが、

相手からすればマイナスを引き受ける事にもなります。

これはやはり近しい関係であるほど

禍の移行が起こりやすいといえます。

 

猿の助さんとM氏が親密な関係であればあるほど、

M氏の配偶者中殺の影響が

猿の助さんにも影響を及ぼしてしまうのです。

 

 

こうしたことからも人間は

生来の自分の宿命だけでなく

関わる人々の魂と混ざりあいながら

化学反応を起こし続けて生きていくことが分かります。

根本を言えば霊魂分離融合論というのです。

 

 

特に干合はまさに干と干の融合による

化学変化であり、結婚

(実態的には同棲や肉体関係)を干合と捉えます。

 

結婚や恋愛は実気から虚気が生まれ

自分を大きく書き変える力を持つ現象なのです。

虚気は人を成長させることもあれば、

酒に酔っぱらうように

判断力を低下させマイナスになることもあります。

 

配偶者中殺とは干合の結果が

マイナスを引き寄せやすい事を示唆しており、

そのことと生涯向き合うような面があるのです。

 

 

私としては宿命中殺部分は

その人にとって生涯をかけて悟りを要する部分

判断しています。

 

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そしてこの件で見えてくることは

どうやら配偶者中殺の象意は

男女の枠を超えても影響するという事です。

 

というよりも配偶者中殺の影響の一つは

男女の正婚でなく、

男:男、女:女というように

同性愛という形で異常性の消化

(一種の変則婚消化)となる可能性があります。

 

最近はトランスジェンダーの話題も多いですが、

そもそもの根幹的疑問として

同性愛者は何故生まれるのか、それは心の問題なのか、

あるいは脳科学的、ホルモン的、肉体的、

DNAやエピゲノム修飾による要因なのか、

科学では解明できないことなのか、

その辺が曖昧な事です。

 

個人的には精神的性と肉体的性が一致せず

結果的に種を存続できない同性愛は

精神と肉体の不自然融合であるから

害法(特に二重害、破の重なり)や天中殺の影響が

同性愛に繋がりやすいと考えています。

 

しかしデータを採りますと

必ずしも同性愛者の宿命に

害や中殺が存在するわけでもないので

なかなか難しい問題です。

(ただし二重害、二重破、配偶者中殺等は

明確に性的マイノリティに

影響しやすい条件と判断できます。)

 

大運条件で後天的に性嗜好が変わる人

(例えば40代を越えて同性愛に目覚める人など)

も案外いるようですし

元々androgyny的に両性性を保有している人もおり

外からは把握の難しい問題といえます。