これまでどうやら約一万人程度の命式を
見てきた中で、ここ最近
一つの個人的テーマとなっていたのが
冬至説の検証という事だったのですが、
何となく自分の中での見解が
纏まってきたように思います。
私自身が1月初旬の生まれであること、
また多くの一月生まれを見てきた中で
感覚的に捉えた事として、
①大運に関しては冬至よりも
立春説で見たほうが明確に
時期と現象が一致している。
つまり冬至説であっても大運の順逆は
変えないことが正しい。
②宿命に関しては冬至と立春の
両方に妥当性があることが多い。
特に冬至で立てた時、生年中殺がある場合は
その象意が人生に明確に出ていることがある。
この二点です。
そもそも立春説が正統派である中で、
冬至説との迷いが生ずる理由として
特に宿命の読み取りに冬至の方が
妥当性が高い場合が多くあることで、
ここに検証すべきポイントがあったように思えます。
個人的な見解としては
大運法に関しては立春説をそのまま採用が良いが、
12月下旬~2月上旬に生年月日がある場合、
宿命の年干支はおそらく二つの干支の中間点に当たり、
どちらの象意も複合してみるのが妥当、
という判断です。
私自身で言いますと1月初旬生まれで
大運法では完全に立春説の通りですが、
冬至命式で見ると生年中殺があり、
天貴中殺の所有です。
天貴中殺の現象は特に学童期の不幸、
その子が生まれてからの親家系の低下が
顕著に出やすいもの。また生年中殺は
親に頼れないことからの自立⇒陽転ですが
まさにその通りの人生推移となっています。
立春説で見た場合、読み解けなかった
幼い頃からの多くの葛藤の要因が
冬至命式では表出されてきます。
総合的な判断は
基本を立春説通りに読み解き、
その上で宿命は冬至説を加算して考えてみること。
特に冬至命式で宿命中殺が生ずる場合、
現象を注視する事です。
理論上の話ではなく、
実態との検証を進めた結果、
それがどうやら妥当というのが私の今の見解です。