ウサーマ・ビン・ラーディン 命式 | 四柱推命日記

四柱推命日記

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一昨日にて2001年9月11日のアメリカ同時多発テロから

20年が経過しました。

被害者(死者)総計は2977人、

負傷者は25000人以上になるとの事。

 

 

NHKではサウジアラビア政府の主導を疑う

特集番組が組まれていましたが、

結局アメリカ政府は経済的観点からこの点を

あやふやなまま終わらせたいようです。

 

 

ビンラディンは裕福な親の元に生まれ育ち、

湾岸戦争時代のアメリカの武器供与や

一族の資金力をベースにアルカイダを結成し、

やがてアメリカに離反してテロを繰り返し、

2001年には9.11テロを主導、多くの犠牲者を出しました。

 

元々親ブッシュが蒔いた種を子ブッシュが

清算するような流れ、アメリカと中東世界の

因果を感じさせる戦争がはじまり、

結局、今年アメリカはアフガニスタンから撤退して

タリバンが政権を回復し、元の木阿弥になりつつあります。

 

 

ビンラディンは2011年5月2日にアメリカ軍特殊部隊によって

パキスタンの潜伏先で殺害されたとされますが

 

彼の命式自体にも、テロを行った時期にも、

亡くなった年にも、それぞれ意味があります。

 

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1957年3月10日

 

年 丁酉(辛) 偏官 比肩 建禄 空亡

月 癸卯(乙) 食神 偏財 絶

日 巳(戊) **** 印綬 死

申酉空亡 白鑞金 年月宿命天剋地冲 

生年申酉中殺 

 

大運

01-10 壬寅

11-20 辛丑 日柱大半会 巳酉丑金局

21-30 庚子

31-40 亥 全支対冲

41-50 戊戌 月柱干合支合 守護神合去⇒忌神変化

51-60 酉 車騎中殺 年律音 月天剋地冲

61-70 申 牽牛中殺

 

※火土忌神

 

歳運

2001年9月 辛巳年 丁酉月 44歳 ←同時多発テロ

日柱律音 年柱律音 月柱天剋地冲

 

2011年5月 辛卯年 壬辰月 丁巳日 54歳 ←殺害

年柱天剋地冲 年柱大半会

 

 

まず宿命に天剋地冲あり、加えて

巳酉半会後、立地相剋の宿命です。

壊し屋、かつ反体制、革命の気質を元々所有します。

ただし正しく使う生き方もあったはずです。

 

生年申酉中殺は一つの矛盾であり、

さらに立地相剋である事から、

自分の家系を離れて生きた方が良かっただろうといえます。

ただ父親が守護神になっているので離れ難かったのか。

 

また父親の発展スピードが異常ですから

何らかの影響か反動があるのかもしれません。

 

 

中殺は車騎中殺があり、

もともと行動本能をコントロールできないことの

暴力性や危険性がある人となります。

サッカーが好きでアーセナルのファンだったそうですが、

スポーツで発散するのが最も理想となります。

 

守護神は天干癸の食神ですから、

食神の生き方を心がける事が中庸を保ちます。

しかし、丁火の忌神偏官中殺に流されて生きた為に

枠を外れた暴力的マイナスを成したという事です。

さらに大運31-70が忌神運になります。

 

 

大運を見ますと、

初旬傷官で感性の鋭い幼少期、

この頃は恵まれた時期を過ごします。

 

二旬で金局により無意識の闘争性が高まり、

極身旺化しますから、自信やエネルギーの満ちる時です。

また守備本能過剰となりますが、金質ですから

攻撃的守りなのです。初旬だけでなく、

11-20歳という二旬の多感な時期に

こうした価値観念を醸成したことも重要なのです。

 

 

四旬で全支対冲で現実が壊れ、動乱や破壊を経験し

五旬で家系縁が急激に強まって、

この時にテロを起こしています。

 

あまり着目されないかもしれませんが、この5旬の

家系との干合支合はかなり大きな意味があると思います。

守護神癸は戊により火化し、丁の偏官に変化。

 

守護神忌神変化により、

人生を支えていたものが消えてしまうのです。

これが六親では父親ということになっています。

 

また、何かに感化されて自己の社会性(夢や目標、想念)が

大きく変化(マイナス方向に)したことを示しています。

 

 

そして六旬で年律音の節目と同時に

月柱二重天剋地冲により

家系ごと破壊されているという形です。

この時に殺害されています。

 

もともとテロを起こした見境のない行動こそが

この車騎中殺に求められますが、

それを象徴しているのが年柱の丁酉であり、

これが宿命の中で家系や自己の立場を壊しています。

 

そのことが六旬で同干支が巡ったことで、

はっきりと現象化し結果が出たと言えるでしょう。

 

 

また北はその人の死を象徴しますから、

ある意味では宿命通りの亡くなり方をした、

とも見れます。

 

 

彼が本来生きるべき善性の道を探るとすれば、

人を救う慈善的な生き方であり、

そこに宗教性や学問性があればよかったのです。