過労により入院した小池百合子都知事に対し、
「自分で蒔いた種でしょうが」と発言し、
人としてさすがにどうなのかと猛批判されている麻生財務大臣。
加えて財務省の隠蔽体質、赤木ファイルの件でも
これから追及されていくでしょう。
こういう自己中心的な発言をしやすいのは食傷中殺とか、
あるいは極身旺の印自大過に本来多いのですが、
命式を見るとやや意外でした。
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麻生太郎
1940年9月20日
年 庚辰(癸) 偏財 正官 冠帯
月 乙酉(辛) 印綬 正財 死
日 丙寅(丙) **** 比肩 長生
戌亥空亡 炉中火
年月干合支合
庚乙干合後、従生財格西方破格ですね。
火土金の食傷生財。
また年月干合支合により親が家系と
強く結びついた状態です。
干支双連といって家系との繋がりが強い宿命になりますが、トランプもこの干支双連です。
酉月の丙で中秋の太陽。
守護神壬甲。
総エネルギー207のうち68が木性。
木性強玄武型。
とはいえ、庚乙干合が月令を得ていますから
最も気勢が強いのは明らかに金質の財星です。
こうした点を見るとやはり数理法は
あくまで参考程度にするのが良いでしょう。
月令の影響、合法、破法などの影響は
きちんと精査する必要があります。
日干丙は月令を得ず、巳午未の根もありません。
初年冠帯はあるものの、身中程度であり、
世界の傑物と戦い張り合っていく一国の長としては
エネルギー不足です。
また残念ながらこの人の代も
首相の代数法において座気はこの人に
味方をしていませんでしたので、結果が出せなかった代です。
極星は西方比肩(貫索)になりますので
エネルギーはともかく、個の我の強さはあります。
頑固になる晩年であり、まさに今がこの
比肩の稼働時期に当たります。
また東方辰の本質が食神ですので
思ったことがそのまま口をついて出てしまうのでしょう。
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宿命的には従生財格一点破格ですから、
金運、財運の強さは抜きんでるものがあります。
もともと生まれた家柄が良く、大久保利通を高祖父に、
吉田茂を祖父にもつ、いわゆるボンボンですが、
北方偏財で富貴の家系に生まれ、
金銭には生涯困らないというのが出ています。
加えて干支双連です。
西方破格ですから家庭に手を取られると
運が下がりますが、政治家として
仕事方面に偏る以上は影響が少ないでしょう。
従生財が国の長となった場合は
国を富ませる効果はありますが、あくまで
平和期、自由経済の国においてです。
今の日本であれば活かしやすい。
その意味では、この人が
財務大臣、金融担当大臣になっているのは
宿命に合致している気がします。
まぁ適任ではあるのでしょう。
ただし、精神世界の縦軸を見ると
財剋印があります。
財剋印は金にこだわることで品格を失う象意であり、
今の彼は財星特有のがめつさのようなものが
知性と品格を損なう結果になっています。
それは財多の悪い所であり、
金運が強いことに対しての
陰側面なのです。
算命では縦の財剋印を地財局といい、
金の為なら何でもする、という象意を持ちます。
彼の性格的問題、人格的な問題という事でいえば、
この財剋印の部分が大きく影響しているといえます。
またこの人は晩年が長生です。
長生は晩年にあるのは矛盾で、若々しい晩年ではあるが、
プライドが高いままのお年寄りとなってしまう、
という側面があるのです。
そこで老いてなお
自分の弱みを人に見せられない人となります。
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大運
06丙戌 空亡 変剋律
16丁亥 空亡 変剋律
26戊子 変剋律
36己丑
46庚寅
56辛卯
66壬辰 江輝相映 ※67歳で麻生政権発足⇒一年で下野
76癸巳 ★現在80歳
86甲午
96乙未
初旬から変剋律連運と大天が重なり
かなり異常性の強い時期を通ってきています。
完全に抜けるのは46歳以降。
年 庚辰(癸) 偏財 正官 冠帯
月 乙酉(辛) 印綬 正財 死
日 丙寅(丙) **** 比肩 長生
首相になった時期は2008年9月。67歳。
壬辰大運です。
格の守護神(洩財)ではなく、本来の守護神(壬)巡り。
江輝相映の眩さ、目立つという事です。
この時、東方洩天地比でもあります。
しかし2009年8月30日の選挙で自民党は歴史的大敗。
麻生内閣において自民党は結党以来、
はじめて下野することとなり、
僅か一年の短期政権に終わります。
この2008年戊子、2009年己丑は
彼にとって問題のある年ではありません。
しかし、2009年こそが自民党の天剋地冲年であり、
加えて時代(時間現象)に沿わない首相座気であったために
長く政権は維持できなかったことになります。(水剋火)
その後、代数法と時代論に合致する総理大臣として
木性座気木性時間の第二次安倍内閣が発足し、
ようやく長期政権が安定します。
この時代は国家防衛関連と経済政策が役割です。
その役割に対して、時代の追い風もあります。
ここから経済再生の担当大臣として
麻生氏がその役割を担う事になりますが、
木性は経済確立期ですので、その役割は大変重要です。
つまり、天地人における人の部分で、
経済政策を成功させ得る人材なのかが重要なのですが、
彼が従生財格という金運の格である事がプラスに働きます。
結果的に安倍政権、麻生氏の元での経済再生は
ある程度の成功を得たというべきでしょう。
ただし、その利潤は大企業側に分配されたものであり、
それを庶民生活の豊かさにつなげるには、
次の火性代が重要になります。
さらに言えば、小泉政権時代の竹中平蔵の政策により
中間所得層は激減しており、それを再生させることも
このタイミングでしておかなければなりません。
それが今の菅政権で彼が為すべき役割(代数)となるのです。
ただし、この火性代の座気に対し、
時代はまだ火性の時代に入っていません。
日本が庶民期に入るのは2027年からであり、
菅政権は時代に先んじてしまう事になります。
火性代は実は麻生氏の代も火性代でしたが、
庶民迎合をするが、現実的結果が伴わない、
そんな代数になるのです。
これは水性代と火性代が、
無形代であることによります。
現実実行力となるのは金性代と木性代。
即ち1代、3代、6代、8代、11代、13代、、、
となるのです。
例えば江戸幕府の代数を見ていくと、
概ね上記の代の将軍が現実実行力を発揮していると言えるのです。
また5代、10代、15代、、と土の座気は
波乱の代で、15代の時に徳川幕府は終了しているのです。
仮に菅政権が交代、となれば、その後の代も
波乱が多く、しばらく短期政権が続きます。