天才たちの命式構造 | 四柱推命日記

四柱推命日記

四柱推命、算命学、東洋史観などの理論を纏めていきます。
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世を変えるほどの発明や科学技術を生み出した

天才たちには宿命納音が多いといわれます。


 

宿命納音とは命式中に納音があること。

つまり真逆の干支を自己内面に保有していることであり、

自身の中に光と闇の二面性を持つとか、

秘密性を持つ、物事に対してとても慎重になる、

真面目で暗い、遮断性を好む、等の

解釈があります。

 

数字で考えると宿命納音の干支番号差は30です。

 

60ある干支の中で対角にあるものが納音干支になるので、

30差が宿命納音。

 

29.31差は準宿命納音になります。


 

という事で検証です。



 

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アイザックニュートン

1643年1月4日

 

年 ⑲壬午(丁) 食神 正官 沐浴

月 ㊾壬子(癸) 食神 傷官 死

日 ㊼庚戌(戊) **** 偏印 衰

 

寅卯空亡 傷官格

年月宿命納音(壬午:壬子)

 

万有引力の法則、ニュートン力学の

アイザックニュートンは宿命納音ありの傷官格。

天干に食神出ていますが洩×3で傷官化しています。

 

精神才能型であり、気難しさの要因は

東方正官を中央傷官が剋すことによる

社会面での押しの強さやプライドの強さかもしれません。


 

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アルベルトアインシュタイン

1879年3月14日

 

年 ⑯己卯(乙) 傷官 印綬 沐浴

月 ④丁卯(乙) 敗財 印綬 沐浴

日 ㉝丙申(壬) **** 偏官 病


 

辰巳空亡 印綬格

月日準宿命納音(丁卯:丙申)

年月洩天地比

 

特殊相対性理論の

アインシュタインは準宿命納音の印綬格。

 

洩天地比あり性格は寛容性があります。

この人も精神才能型。


 

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トーマスエジソン

1847年2月11日

 

年 ㊹丁未(丁) 比肩 比肩 冠帯

月 ㊴壬寅(戊) 正官 傷官 死

日 ⑭丁丑(癸) **** 偏官 墓

 

申酉空亡 傷官格

年日宿命納音(丁未:丁丑)

 

エジソンは宿命納音ありの傷官格。

本気で観れば甲ですから印綬格ですね。

ニュートンやアインシュタインと比べて

現実星が多いことが分かります。


 

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チャールズダーウィン

1809年2月12日

 

年 ⑥己巳(庚) 比肩 傷官 帝旺

月 ③丙寅(丙) 印綬 印綬 死

日 56己未(丁) **** 偏印 冠帯

 

子丑空亡 印綬格

月日準宿命天剋地冲

 

ダーウィンは宿命納音ではなく、

準天剋地冲でした。

 

天剋地冲は数値的には

54差or6差です。

この±1は準天剋地冲となります。

(普段はそこまで見ませんが)

 

ダーウィンの進化論はそれまでの西欧の価値観念を

劇的に変えたという意味で

宿命的な役割を果たしたといえるかもしれません。


 

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ルネデカルト

1596年3月31日

 

年 ㉝丙申(庚) 偏官 比肩 建禄 

月 ㉘辛卯(乙) 敗財 正財 胎

日 ⑦庚午(丁) **** 正官 沐浴

 

戌亥空亡 正財格

年月準宿命天剋地冲

 

機械論の哲学のデカルトは

発明家というよりも哲学者、数学者です。

 

こうして観ると現実星しかなく、水化干合で

食傷が出ますが、もしかすると

ユリウス暦の生年月日なのかもしれません。

 

デカルトの哲学が17世紀後半に

広く受け入れられたことは

アリストテレス的世界観の終焉を意味します。


 

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ガリレオガリレイ

1564年2月25日

 

年 ①甲子(癸) 印綬 偏官 絶

月 ③丙寅(甲) 劫財 印綬 死

日 ㊹丁未(己) **** 食神 冠帯

 

寅卯空亡 印綬格


 

ガリレオは宿命に特殊性なしの印綬格。

守護神の印綬が月令を得てかなり強い。

 

ユリウス暦1564/2/15生まれとの事なので

グレゴリオ暦に換算すると1564/2/25。

これが正しい生年月日なら上記命式になります。

 

行動領域で観れば確かに

習得寄りになるのかな?

 

ガリレオは科学理論を数学言語で表現した

最初の近代物理学者であり、

近代科学の父、天文学の父とも呼ばれます。


 

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アルフレッドノーベル

1833年10月21日

 

年 ㉚癸巳(庚) 正官 偏財 建禄

月 59壬戌(戊) 偏官 食神 墓

日 ⑬丙子(癸) **** 正官 胎

 

申酉空亡 

年月準宿命納音(癸巳:壬戌)

 

ダイナマイト発明のノーベルは

準宿命納音の食神格。

 

現実星が多く官多なので

かなり働き者だったのかもしれません。


 

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ヨハネスケプラー

1571年12月27日

 

年 辛未(己) 食神 比肩 冠帯

月 庚子(癸) 傷官 偏財 絶

日 己丑(己) **** 比肩 墓

 

午未空亡

年月準宿命納音(辛未:庚子)

 

ケプラーの法則のケプラーは

準宿命納音の偏財格。

コペルニクスの地動説を最初に支持した一人とされます。


 

天干に洩星二つ並び

作用としては傷官的になっています。

土金水と流れ、自洩財の食傷生財型。

寒冷命式ですね。

 

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挙げだすときりがないものの、

こうして近代の科学哲学に大きな影響を与えた

著名な発明家や科学者などみてみると、

傷官格と印綬格が多い印象。

 

そして確かに宿命納音も多い。


 

また全員月柱十二運は弱く、

中年期に旺相支がないのも特徴的です。


 

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余談


 

近代科学の起源は1500-1750年に

ヨーロッパで起きた急激な科学革命にあります。

 

古代、中世の科学研究による世界観は

地水火風の四元素論など

アリストテレス主義が支配的でした。

 

最初の革命はニコラスコペルニクスによる

コペルニクス革命で、

プトレマイオス天文学における天動説を

否定し、地動説を唱えた事。

 

そしてそれがカトリック教会の弾圧を受けつつも

定説として世に認められたことに始まります。


 

その後、ケプラーやガリレイが

それまでの常識を覆すように天文学、力学の新説を唱え、

デカルトは物理的世界は衝突によって相互作用する

不活性な微粒子から成り立っており、

この粒子の運動法則を研究することが

コペルニクス的宇宙構造を解き明かすことに繋がるという

近代科学哲学の基本的な方向性を作ったといえます。


 

その後はアイザックニュートンにより

運動(力学)の三法則、万有引力の原理、微積分法など

科学、数学の分野で大きな功績を上げ、

西欧の価値観は大きく科学への信頼に向いていきます。


 

18.19世紀の目覚ましい科学発展は

化学、光学、エネルギー論、熱力学、電磁気学など

広範に及ぶものの、多くの科学者は

ニュートンの考え方や宇宙観を基本的に正しいものと

受け入れて進んだ時代といえます。


 

しかし20世紀の初頭になると

ニュートン的な考え方への信頼は揺らいでいきます。

 

新たに物理学の分野で、

相対性理論と量子力学という二つの革命的な発展が

起こったためです。


 

アインシュタインは極めて質量の大きい物体や

極めて高速で運動する物体には

ニュートン力学を適用しても正しい結果が得られないこと、

また素粒子のような極小の世界でも

ニュートン力学が上手く成り立たないことを示しました。



 

また生物学の分野では

1859年チャールズダーウィンの「種の起源」により、

自然選択による進化の理論が発見されたことで

キリスト教創世記は否定され、

大きな驚きをもたらしつつもその後確証され、

現代の生物学の根幹になっています。



 

20世紀に入ると生物学はもう一つの革命として

分子生物学、分子遺伝学の登場が起こりました。

 

1953年、ワトソンとクリック

(そしてウィルキンスとフランクリン)は

生物細胞の遺伝子を構成する遺伝物質

「DNA」の構造を突き止め、

遺伝情報が細胞⇒細胞へとどのようにして

コピーされ、親から子に伝えられるのかを

説明して見せました。

 

ここで初めて子が親に似る理由が

科学的に証明されたことになります。

 

ワトソンとクリックの研究から50年を経て、

遺伝子による生物形成の理論は

急速に発展し、

人の遺伝子全体を分子レベルで記述しようという

ヒトゲノム計画のような試みも行われてきています。

(ヒトゲノム計画は2003年に完了)


 

21世紀に入ると新たな科学分野の急増も起こり、

特にコンピュータサイエンス、人工知能研究、

言語学、神経科学などに

かつてない資金、人材、物資などが投じられて

研究が進められてきています。

伝統的な心理学は認知科学にとって代わられ、

心の働きの多くはコンピュータの演算に

なぞらえて理解ができ、解明ができると期待されています。


 

こうした自然科学の発展と同時に、

社会科学、とりわけ経済学と社会学もまた

20世紀に盛んに研究された分野です。