1.四柱推命とは何か。 | 四柱推命日記

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1.四柱推命とは何か

 wikipediaで見てみるとこのように説明されています。

 四柱推命(しちゅうすいめい)は、中国  陰陽五行説  を元にして

生まれた人の命運を推察する方法である。

 

四柱推命という呼称は、中国の原書に見ることができない。

日本独自のものであるが英語圏で”Four Pillars of Destiny 

もしくは”Four Pillars Astrology”と呼ばれているように、

既に世界的に使用されている。

中国では、「子平」「三命」「命学」「命理」「八字(パーツー)」

などといわれている。

 

 

詳しい歴史などはそちらで見て頂くとして、

簡単に四柱推命の歴史を説明します。

 

四柱推命とは生まれた年、月、日、時、の四柱を用いて

その人の人生を推命する(命式を読み取る)ことから

主に日本でこのように呼ばれるようになりました。

元々の発祥である中国では、子平と呼ばれることが多いようです。

 

子平とは、明の時代に徐子平が日干を主体として命理を観る手法を確立し、

その的中率が高かったことから子平術として広まったものですが、

一方で十二支の始まりである子(ね)と、

五行の中庸を採る意味での平、平らかであることを良しとする為、

ここから子平と言われるようになった、との説もあります。

 

 

四柱推命の代表的な古書に、

 

滴天髄や淵海子平、三命通会、命理正宗、星平會海などがありますが、

命理の歴史について、三命通会では以下のように書かれています。


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*本書籍の制作は、昔、羲皇上人が「河図洛書」から八卦を明らかにし、

 

「易経」を作成することに始まっている。

即ち数理や天地の始源の秘密を究明したことに因っており、

周茂叔氏が「大極図説」「通書」を制作され、陰陽五行の理法から象数を明らかにし、

人間の性情や命運の要素に裨益し、理法と数霊との合一を著述し

これから人の生育や変展が離脱することはない。

現今の占星家の流儀では、人間の育成変転の派生とは、

まず年月日時の四柱干支の組成の詳象を推測するのを命理と云っている。

 

そうした諸説の淵源は珞琭子(BC400頃、三命消息賦の著者)に始まり、

 

李虚中(唐の人物、李虚中命書の著者)にて隆盛し、

徐居易(920年頃、子平術の始祖である徐子平のこと)がその説を精究している。

 

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この他、命理書ではないものの、

古代からの五行理論の集大成として、

隋代(おおよそ600年頃)の蕭吉(しょう きつ)によって

纏められた、「五行大義」という本があります。

 

この古書については本国では逸失されてしまい、

日本に残った貴重な資料となっています。

 

 

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日本においては古くから中国との交易の中で

 

陰陽五行論についての書や知識が輸入されてきましたが、

四柱推命という形で命理が一般に広まっていったのはごく近代であり、

阿部泰山、高木乗、武田考玄などがその先駆者といえます。

 

また、江戸時代における桜田虎門の誤訳により

 

大運法が誤った形で広まってしまった為、

正しい大運法については阿部泰山によって修正されて広まり、

現在は泰山流が日本の四柱における主流となっています。

 

(また算命学でも立運のち、10年サイクルの大運が開始するという

 

正しい大運法が適用されています。)

 

算命学に関しては、清王朝の儒者が戦禍を逃れるために台湾と日本に亡命し、

そこから伝承された帝王学であり、個人の命式を観る天地法や守護神法などの他、

座気論、代数法など国家占技も伝承されていることが特徴です。

 

 

 

 

何が占えるのか。

 

占いに興味を持ったり、勉強してみようと思うきっかけは、

やはり何らかの悩みであると思います。

悩んでいない、現実生活に集中している人にとって占いは特別、必要ではないのです。

どこかでなんらかの人生の不条理、なぜこんなことが起きたんだろう、何かおかしい、、、

占い師の方々に話を聞いていると、そんなきっかけから

この道に進んだ人がやはり多いです。

 

四柱推命や算命学では命式からその人の元々持っている性質が分かります。

そこに扶抑、調候、病薬、通関、から五行の喜忌を判定し、

大運や歳運、あるいは接木運などから

人生の流れがどのようであるかを見極めます。

 

その人が先天的に持っているエネルギーの質量、

結婚時期、適職、親や子供、夫婦関係について、

なりやすい病気、初年期、中年期、晩年期運、、、などなど。

注意してほしいのは、命理でこのように出たから必ずこうなる、

というものではないということです。

 傾向や可能性を示すことはできますし、自然に任せた場合

 かなり高確率で当たると実感していますが、

 よく見ると矛盾した二つの要素を持っている場合もありますし、

 他者、環境による影響もあります。

 特に子供の場合は育った環境、親の影響を色濃く受けます。

 要は命式の要素をうまく使うことが肝要です。

 

 

次回からは基本的な理論説明をしたいと思います。