🌸フジ子・ヘミング🌸さんは
誰も及ばない領域まで達した稀有な芸術家です。
ピアノは彼女の身体の一部であり、一心同体で奏でられる内容は、彼女の魂そのものの発出であると思います。✨

その生涯を描いた映画 
🍁フジ子・へミング 永遠の音色🍁


外国で生まれ、背景に戦争、父親からの冷酷な仕打ちもあり、長い間無国籍で自由な国家間の移動も出来ず、幼少期を不安の中で過ごし、辛酸を舐め尽くしている彼女。
傑出した才能を持ちながらも、ボヘミアンのように欧州〜日本〜また欧州へそして日本へと、生涯定まる事なく漂泊し続けざるを得なかった人生。

しかし、天は見捨てなかった。
日本に帰国して以来、68歳で圧倒的な評価を得て
表舞台に立ち、唯一無二のピアニストとして燦然と光の真ん中へ現れた彼女。

 ☘️フジ子・ヘミングは言う。☘️
真実は必ず、現れるものなのよ。

彼女の奏でるピアノの音、一粒一粒から、涙のような音色がこぼれてきます。

・・・悲しみ、孤独、寂しさ、絶望、寒さ・・・
苦難が果てしなく続いても、その中に真実がかすかに光る瞬間がある。
生まれては消えていく音楽のように、キラリと光る一瞬を見つけては、紡ぐ。
目を閉じて一心に魂を紡ぐ彼女の姿に、力強い指先から生み出されるピアノの音色に、涙しない人はいないだろうと、思います。

芸術に献身するということは、自分の個人的な事情や、周囲の環境条件や、自分の小さな自我などは、全て振り捨てて、一心に作品に打ち込んでいくということ。

しかし悲しい側面もあります。
自分の人生全てを犠牲にして、全力で芸術に献身する気高い人がいる一方で、
膨大な努力と手間と時間をかけ、命を削って完成までこぎつけた芸術作品を、
大量の情報の1つにすぎない使い捨ての娯楽として扱い、暇つぶしエンタメとして軽視し、芸術家に対してなんの敬意も持たない人もいる。

魂の音楽家を伝えるための映画を、わざわざ映画館に足を運び、見に来ている観客が集まっている中、
右隣ではカップのアイスクリームを、ペチャペチャ食べる音が鳴り響き‼️
左隣では、映画開始早々、ガーガーといびきが鳴り響き‼️
耳を押さえて音楽映画を見なければいけないという悲劇‼️

私は・・・・気が狂いそうでした。
映画館で必ず不快な思いをするため、映画は自宅で集中して見ることにして以来、映画館には全く行かなくなったのです。
しかし、まさかフジ子・ヘミングの映画を、わざわざ映画館にまで見にくるコアな音楽好きのファンが、音に対して鈍感であるはずがない。
と思っていたのが完全な間違いでした。😭

文化が人間の心の発達に必須である。
それを理解出来ない人には、映画や音楽の価値を理解することは出来ないのかもしれません。
子どもを幼少期から本物の芸術、音楽、本に触れさせることは重要な事です。
それが欠落してしている人には、姿は大人でも他者に対する配慮の習慣が育ちようもなかったのでしょうか。

3歳の子どもでも劇場内での飲食禁止は知っているしその約束は守れます。
でも、3歳の頃からそう躾けられてきていない大人は、野獣と同じ。
映画上映前に飲食禁止、おしゃべり禁止とお願い映像が流れても、それを理解することも、守ることもできません。
食欲や睡眠欲を満たすために、映画館に来る人は、
他のお客様の迷惑になるので、別の所へ行かれたらどうでしょうか?

フジ子・ヘミングは、自分が理解されないまま、長い間不遇だったため、来世で果たせればいいかと
自分に言い聞かせていたようです。
芸術家が、世に理解されない人生を送るのは悲しいものです。
理解出来なかったとしても、芸術に献身した方の生涯を冒涜するようなことは、あってはならないことだと切実に、思います。

なぜならば、この世界が混濁すればするほど、その中で芸術が人の心を救い、闇を光で照らす鍵となります。
世界が闇に入っていく程、芸術の重要度が増すからです。



今、映画館で上映中です
心洗われる芸術家の姿、ぜひご覧下さい。

◆公式サイト◆