ヴィクトリア女王
(1837年から1901年)
の時代のチョコレートは
どうだったのでしょうか
18歳で即位した
ヴィクトリア女王は
厳格で厳しい環境下で育てられました
大人達に囲まれて
彼女の行動は全て制御されていました
ヴィクトリア女王(ジョジョーハイター作)wikipediaより
しかし
ヴィクトリア女王として即位した後は
その失われた時間を
全て取り戻すかの勢いで
彼女はお菓子に夢中になります
ある日
バルモラル城で行われた
狩りの1日の様子を聞いた
ヴィクトリア女王は・・・
目を輝かせました
バルモラル城 wikipedeliaより
その日(1830年から1840年頃)
お城では狩りイベントが
開催されていました
貴族の殿方のお付き合いで
バルモラル城に集まっていた
貴族のご婦人達が
朝食後
夜8時から始まる夕食まで
バルモラル城の中で
空腹に耐えかねて
苦しい思いをしていたところ
お紅茶とケーキをご提供したら
ご婦人方のご機嫌が直った・・・
というものでした
ご自身の幼い頃の厳しい生活を
思い出したのでしょうか
ヴィクトリア女王は・・・
1840年頃から
<アフタヌーンティー>という
午後にティータイム
お紅茶とケーキをいただく習慣
を貴族達に奨励します
英国王室も
ヨーロッパの貴族達も
昼食を食べる習慣が無く
ボリュームのある朝食を食べた後は
夜8時ぐらいに始まる夕飯まで
我慢しなければなりませんでした
さらに
お紅茶とケーキという組み合わせは
当時大変斬新でした
ヴィクトリア女王主催
バッキンガム宮殿にて開催された
とあるティーパーティーには
恐ろしい数のケーキが注文され
その中には
チョコレートやチョコレートケーキも
多数含まれていました
チョコレートは
飲むものとしても
食べるものとしても
変化してゆきました
自宅サロン教室 アフタヌーンティー ヴィクトリアンスタイル
実は
この時ロンドンは
とある深刻な問題を抱えていました
ヴィクトリア女王の時代
ロンドンは労働者達が
安価なジンやラム酒に依存して
二日酔いにより工場を欠勤をして
工場閉鎖へ追い込まれるリスクがありました
労働者達は休む間もなく
1日中働かされ続けて
疲弊していたのです
ジンやラム酒ではなくチョコレートを
ジンやラム酒ではなくお紅茶を
というスローガンが生まれ
チョコレート工場では
ロンドンの労働者達のために
チョコレートを美食から生活改善の鍵となるよう
新しい技術を活用するという意欲に
あふれてきました
当時高価なお紅茶も
労働者達の手の届く価格帯へと
女王陛下の命による
企業努力が求められました
バーミンガムに多くある
チョコレート工場には
チョコレート製造の技術を上げるための
努力が重ねられていました
中でもキャドバリー社は
粉末のチョコレートドリンクを発売し
ラムやジンに変わる飲み物として
人気になりました
また
1868年には
贈答用のチョコレートボックスを発売し
人気を博しました
特に
キャドバリー社は
企業理念がしっかりとしていました
例えば
奴隷を使用している
アメリカのカカオ農場からは
カカオを購入しませんでした
キャドバリー社の利益は
農園の労働者達の
労働環境整備のためにも使用し
労働者達の住宅も提供していました
このような試みが
ヴィクトリア女王も知るところとなり
キャドバリー社は
女王陛下からワラントを賜りました
(英国王室御用達)
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