それは

ヴィクトリア女王です

(在位1837年から1901年)

 

 

 

エリザベス2世と並ぶほど

長い在位期間をもつ

ヴィクトリア女王(在位期間64年間)

 

彼女の時代もまた

波乱万丈でした

 

即位後は

王室の財政難

という難問に直面しながらも

 

当時

貴族達の間に広まっていた

午後のティータイムの時間

「正式な社交の場」と位置付けました

 

自らも盛大な

アフタヌーンティーパーティーを開いて

お紅茶や3コースのお食事を楽しみ

息抜きの時間を作りながら

貴族達の結束を高めました

 

アフタヌーンティーパーティーには

いくつかのルールがあります

 

なんと

食材のひとつひとつに

フォーマルからカジュアルまで

格付けがありました

 

では質問です

  1. 次の中から最もフォーマルなジャムを選んでください。
① アプリコットジャム
② ラズベリージャム
③ バラの花のジャム
④ いちごジャム
 
 
答えは
 
④ いちごジャム
 
 
英国では
いちごは高級品

 

オランダからの

輸入くだものでした

 

スコーンの為に用意するジャムは

いちごジャムが最高級でした

 

ジャム用のいちごは

ロンドン近郊で採れる

「スカーレット」と呼ばれる

小さくて酸っぱいいちごを

ジャムにしました

 

しかし

そうと決まっていても

ヴィクトリア女王はラズベリージャム

がお好きでした

 

ラズベリーはヨーロッパには

どこにでも群生している果実な為

フォーマルには使えない

カジュアルなジャムだったのです

 

 

1861年

アルバート公がお亡くなりになると

ヴィクトリア女王は引きこもりがちになりました

 

あんなに大好きだった

アフタヌーンティーパーティーへも

参加しなくなってしまいました

 

心配した貴族達が

ヴィクトリア女王に1日も早く

笑顔を取り戻して欲しいと思い

女王の大好きなラズベリージャム

使ったお菓子を考案したそうです

 

しかし

女王が参加するほどの

フォーマルなティーパーティーでは

ラズベリージャムを

表に出す事が出来ませんでした

 

このケーキは

ラズベリージャム

焼き菓子の中心にはさんで

外観からは見えないという

高度なテクニックを用いています

 

 

その後

ヴィクトリア女王

アフタヌーンティーパーティー

参加なさったかどうかは解りませんが

少しずつ公務に復帰なさったそうでございます

 

君主といっても人間です

悲しい・辛いをずっと隠していたら

誰でも苦しくなるように

君主だって苦しくなるのです

 

君主の心に寄り添うケーキ

このケーキをいただくと

不思議と

あたたかい気持ちになれます

 

 

 

 

 

<10月サロン教室スケジュールは

こちらでございます>

 

英国式ティーマナーズレッスン

「ヴィクトリアンサンドウィッチのお召し上がり方」

12日水曜日 12時から

15日土曜日 13時から

ご参加費用 6000円
(初回体験ご参加費用 5500円)

 

国際マナーズテキストクラス

「テーブルコーディネート2」

13日木曜日 12時から

16日日曜日 13時から

ご参加費用 7000円

英国式朝食付き
(初回体験ご参加費用 6500円)

 

 

 

自宅サロン教室 ;

東急目黒線「武蔵小山」駅 徒歩4分
 

 

 

 

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