結末は
案外早くにやってきました
「あの・・・私は猫を探している飼い主です」
その日の夕方
地域の猫たちのお世話で
食事を出していた時に
声をかけられました
「大変ですね」
と私
昨日も今日も
本当についていない日だ
道路にばらまかれた
乾燥フードを
超忙しい日なのに掃除して
周りからは私がまいたのではないか
というような目で見られて・・・
不審な点があるので
警察のやっとのことで
科捜研さまにまでたどりつたものの
脱走猫探しの会社に怒鳴られる
と・い・う・・・
「私がカリカリをまきました」
ん?
んん?
んんんん?
え~?
「まいた」ってあんた
こんなに広範囲に
合計2キロも
女性一人でできる事じゃないでしょ!!
そうは思ったけど
とりあえずお話を伺ってみました
「猫がいなくなって1か月なので
お腹が空いているのではないかと思って・・・
実はそこのアパートを経営しているので
カリカリをまいて
食べてくれたらいいな・・・って思って・・・」
脱走した猫を心配しての
お食事提供だったなら
当然毒入りではない
アリもよらない
ハエも寄り付かない
カラスでさえ食べに来ない
そんな安物のカリカリを
2キロも
よくまきましたね・・・
とは言えないじゃないの
「それはお辛いですね」
となるわけですわ~
「どのあたりに、まかれていましたか?」
はぁ?
それを私に聞いてくるのか?
じゃ・・・一体誰がまいたの?
あんた誰?
「そのアパートの角あたりからずっとでしたね」
「お気持ちはわかりますが
猫ちゃんもパニックしていますから
なかなかすぐに、保護はむずかしいですけど
ねこちゃんも落ち着けば、
このように食事を出している場所に
出てくる可能性もありますので
これからは注意して周りを見てみますね」
私、ずいぶんと大人になりましたよ!
NPO法人にご寄付を頂戴して
丁重にお礼を申し上げて
お別れしました
その後
警察からお電話が・・・
「当人同士で解決
ということになりましたが
何かお話はありましたか?」
警察の方が
カリカリをまいた人を
探してくださったのか・・・
警察が動いてくださらなかったら
この周辺の方々は
ずっと不安な日々を
送ることになっていたのか・・・
しかし
張り紙のフリーダイヤルへ
電話した時は
真相にたどり着けていたのに
怒鳴られただけっていう・・・
こういう時って
案外当たっているのね!!
「カリカリには毒性がないと思われますが・・・
このカリカリをどうしますか?」
警察官とお会いして
カリカリの処分について
書類を書いたが
私は腑に落ちない
「「まいた」とおっしゃる方が、私に
「どのあたりにまかれていましたか?」
なんて聞きますか?
ご本人ではないと思います」。
とは伝えてみたが
警察官は「解決してよかったですね~」
と意気揚々としている
「科捜研からは
検査しますという許可は
いただいていたのですよ
もし
毒入りなら、動物愛護法に基づいて
捜査する予定でしたが、
飼い主がまいたのでしたら
事件性はないと思います」
カリカリは警察署で
処分していただくことになりました
事件でも事故でもないのに
捜査していただき
正直うれしく思いました
その後
脱走猫の飼い主さんは
ご近所の有名企業の社長さまとご一緒に
脱走猫探しを行って
家々を回っていらっしゃるそうです・・・
どんな方でしたか?
脱走猫の飼い主さんとお会いしたという
ご近所さんにお尋ねしたところ
私が会った方とは
全く違う人・・・
ん~~~
謎すぎて
これ以上深入りするのは
やめよう
時間がもったいない